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祝!グラングリーン大阪 先行まちびらき!Part3〜安藤忠雄 VS.(ヴイエス)のこけら落とし『「Continuum Resonance(コンティナム・レゾナンス):連続する共鳴」連真鍋大度新作個展』がカッコよすぎた!

      グラングリーン大阪北街区にある『VS.(ヴイエス)』は、建築家・安藤忠雄氏が監修した展示施設です。「新しい文化装置」との位置付けで、特定のテーマやコレクションを持たず、テクノロジーやリベラルアーツ、伝統文化や新しい発想、国内外の多様な文化や取り組みなど異なるものを対立させ、新たな価値を生み出す場を目指してます。

施設名称『VS.』の由来 うめきた地区が貨物列車用の操車場であったことに因み、Visionを実現するStationという意味を持たせ、さらにStudio / Stage / Society という含みを持たせたSとしても定義。一方、VS=Versusの略語である通り、ファッションと伝統工芸、食とメディアアートといったように異なる事象を対立させ、新たな価値を生み出すという思いが込められている。
 

連続する共鳴 真鍋大度 新作個展 Daito Manabe New Installation

      VS. のオープニングを飾るのは、「Continuum Resonance(コンティナム・レゾナンス):連続する共鳴」連真鍋大度新作個展 。数学的アルゴリズム、音楽プログラミング、3D建築データが融合され、空間そのものが立体的に変動する共鳴空間。

真鍋氏がシナン・ボケソイ氏(アーティスト/コンポーザ)と共同開発した画期的な3D音響ソフトウェア「PolyNodes(ポリノーズ)」を全面的に使用。このソフトウェアは、3D空間内で音の動きや変化を自由にデザインし、視覚的にも表現することができます。

音の位置や強さ、音色の変化などを空間内で動的に制御し、それに合わせて視覚的な要素も変化させることで、音と映像の要素が融合した没入感のある体験を創出。これにより、鑑賞者は前例のないオーディオビジュアルの空間を体験することができます。

    【出典元】 →VS. OPENING EXHIBITION Continuum Resonance:連続する共鳴 真鍋大度新作個展  ※館内、展示物の撮影許可済み、Web公開、SNS発信もOKとの事です。

いきなり安藤忠雄味を感じる建物

真鍋大度新作個展を見るためにVS.にやってきました!入館して直ぐに安藤建築を実感する事ができました。

  VS.は「うめきた公園内に背の高い建物を作りたくない」しかし、「展示のために高さが必要」、それでは「半分地下に埋めてしまえ!」という感じで半地下構造になりました。  

Work 1 (STUDIO C) 「PolyNodes Installation Debug Views」

鑑賞者の位置データと展示場所の空間特性データを解析して「PolyNodes」の複雑なパラメータ制御によるリアルタイムの音響生成とアウトプットを生成。プロジェクション映像はセンサーの情報と「PolyNodes」の作動を表示したもので、「PolyNodes」の作用や機能が具体的に理解できる空間となっています。  

来館者の位置情報や動きをリアルタイムに把握し、幾何学模様を生み出す、サイバー過ぎる展示でした!

Work 2 (STUDIO B) 「PolyNodes Visualization 2」

鑑賞者の位置データと展示場所の空間特性データを解析して「PolyNodes」のパラメータ制御(特に「Black Hole」*パラメータを使用)によるリアルタイムの音響生成を行い、さらにシンセサイザー、ドラム音などを追加した音響を作成しアウトプットを行います。強烈な電子音とドラム音に加え、激しいワイヤーフレームの動きと閃光でトランス状態になりそうでした。    

【推しの子】2期のオープニングをイメージして撮影しました!

Work 3 (V Space) 「PolyNodes Augmentation」

鑑賞者の位置移動、カメラ映像などの動的データと、建築空間の静的データを解析し「PolyNodes」によって音響生成。さらに「PolyNodes」の稼働する立体的オブジェクトの影を壁面へのプロジェクションによって可視化し、オーディオビジュアルに表現。これらは特別なディスプレイを通じてARを利用した体験としても鑑賞できます。  

主に音響メインの展示だったので、映像的な派手さはありませんでした。ちょっと難しかったかも・・。

 

Work 4 (STUDIO A) 「Synthesis of Body-Space-Music [身体・空間・音楽の融合]」

VS.の目玉となる天井が特別に高い特殊な形状の展示空間。空間の計測データおよびダンサーの身体運動データと、事前作成された「PolyNodes」音源を素材として使用。身体・空間・音楽をテーマとした、この場所でしか実現できない表現で、マルチプロジェクションによる没入的なオーディオ・ビジュアルを体験できます。    


ワイヤーフレームの人間が激しいダンスを繰り広げます。直ぐにPerfumeを思い浮かべました・・・。

 


この展示は壮大かつ痛快!来館者も映像とサウンドに釘付けになっていました!

まとめ



始めて訪れたVS.(ヴイエス)は、(仮称)ネクストイノベーションミュージアムの時は「なにをする施設?」と思っていましたが、こけら落としの本展を見て、ようやく理解する事ができました。特定のテーマやコレクションを持たず、テクノロジーやリベラルアーツ、伝統文化や新しい発想、国内外の多様な文化や取り組みなど異なるものを対立させ、新たな価値を生み出す場を目指す。そのコンセプト通りに、使いやすいサイズ感と最高のロケーションによって、実験的な取り組みに多くの人が触れる事ができる施設になりそうです。

また、現在行われている『「Continuum Resonance(コンティナム・レゾナンス):連続する共鳴」連真鍋大度新作個展』は、文句なしにカッコよくて凄い展示なので、絶対に見てほしいと思いました。

イベント概要

VS. OPENING EXHIBITION
「Continuum Resonance: 連続する共鳴」真鍋大度 新作個展


日程: 9月6日(金)〜10月14日(月・祝)
時間: 10:00〜19:00(※初日のみ14:00開館)
場所: VS. STUDIO A/B/C, V Space(大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪うめきた公園ノースパーク VS.)

※入場無料
HP: https://vsvs.jp/
主催: VS.
協力: グラングリーン大阪開発事業者
機材特別協賛: 株式会社 タケナカ

2 COMMENTS

サジャ

天然芝の広場に作った感を与えない自然な木々。良いですよね。
けれども自然では無いものが入り込むと途端に安らぎの空間が消滅してしまうのがよく分かりました。
アンプを通しての演奏や歌声の不自然さ。折角の安らぎをぶち壊す破壊者なんですね。
生ギターに周りの人々に影響を与えない程度の歌声。許容出来るのはこの程度なんですね。
昨今のストリートミュージシャン気取りの人達は、そういう事も分からず汚い音の洪水を垂れ流しています。
そこを通る人が不快に感じようが平気な程鈍い感性でプロになれる筈は無いし、人々に夢を与えたりも出来ません。
行政は違法なライブをしっかり取り締まってほしい。子供達の耳にも悪影響ですよ。

よっさんdsnmb

大都市とは上にも下にもその領域を拡げていくものです。
上は飛行機に超高層ビル高架橋、下にはに地下鉄、地下道、地下街…
大阪には半地下の美術館もあります。

大阪は大都市として上にも下にもその領域を求めてきた訳です。

うめきたの超高層ビル群に囲まれた美しき緑の公園の中に半地下のユーティリティの高い展示施設。

大阪は日々新たなり

この半地下の安藤建築でこれから様々な展示が行われるでしょう。
それを観た人がインスパイアされ新たなものを生み出して行く…

大阪は優に二千年近い歴史を誇る古都でもありますが、その歴史を繋ぐ一つの装置となりそうな建築になりそうです。

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