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リージェント大阪進出へ!──万博・IR時代の都市格を映す“IHGの最高級ホテルブランド”誕生、大阪がブランド戦略の主戦場へ

出展:Regent Hotels & Resorts

IHGホテルズ&リゾーツが、自社の最上級ラグジュアリーブランド「リージェント(Regent)」を大阪に展開する方針を明らかにしました。開催中の大阪・関西万博、そして2030年に予定されるIR(統合型リゾート)の開業を視野に、大阪をラグジュアリー市場の最前線と位置づけた象徴的な動きです。

リージェントは1970年に誕生した高級ホテルブランドで、2018年にIHGがブランドを買収し、“東洋と西洋の美意識を融合した設計”と“包括型ホスピタリティ”を軸にリブランディングが進められています。ミニバーやランドリーも無料で提供されるなど、単なる豪華さにとどまらず、宿泊体験全体を再定義する思想が特徴です。

日本では、2028年に「リージェント京都」の開業が予定されており、今回の大阪は国内2軒目となります。京都に続いて大阪が選ばれたという事実は、IHGが大阪を、国際的なラグジュアリーホテル市場におけるメインターゲットの一つと見なしていることが明らかになったといえます。

大阪は現在、関西国際空港を基点に世界と直結し、京都・奈良といった観光地にも30〜40分圏内。観光・ビジネス・国際会議(MICE)を複合的にこなせる“多機能都市”として、注目度が年々高まっています。特に2030年に開業する夢洲IRを見越した今後5〜6年は、大阪の都市イメージを刷新し、国際的な存在感を高めるための重要な局面であり、ホテル業界にとっても、まさにビッグチャンスのタイミングです。

出展:IHGホテルズ&リゾーツ/IHG・ANA・ホテルズグループジャパン

IHGはすでに大阪において、インターコンチネンタル大阪、voco Osaka Central、ヴィニェットコレクション(リーガロイヤルホテル大阪)、ガーナー、ホリデイ・インなど7ブランド・10軒・3,249室を展開しており、これは東京を上回る国内最大規模です。vocoやヴィニェット、ガーナーといった新ブランドも大阪から国内展開が始まっており、大阪はもはや「新規導入の実験都市」ではなく、「ブランド戦略の主戦場」となっています。

さらに、万博ではIHGが英国パビリオンの公式パートナーを務め、インターコンチネンタル大阪の料理長が英国ナショナルデー晩餐会を監修。国際舞台でのブランド露出にも成功しており、こうした取り組みを通じて高めた国際的なブランド価値が、リージェント大阪の展開へとつながっています。

ラグジュアリーホテルの進出は、その都市の国際的な魅力や市場価値を示す明確な指標です。リージェント大阪の開業は、大阪が“世界に選ばれる都市”であることを具体的に示す存在になるでしょう。






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