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奈良県中央卸売市場の建替え再整備計画が進行中!「市場エリア」と「賑わいエリア」で構成された食のテーマパークに進化!



奈良県は大和郡山市筒井町にある「奈良県中央卸売市場」を建て替える再整備計画を進めています。県は、「奈良県中央卸売市場再整備基本計画(令和元年9月)」に基づいて、中央卸売市場の再整備を着実に推進するため、市場全体の土地利用計画(案)、市場エリア(BtoB)整備のための具体的な手続き等を整理した「『奈良県中央卸売市場再整備基本計画』実施プラン」を2021年3月に策定しました。

再整備計画は民間のノウハウや資金を活用するPFI方式を導入し市場施設をコンパクト化し、運営しながら建て替が行われます。また、敷地内に県民や観光客が訪れる食の拠点となるにぎわいエリアを設ける計画となっています。

県は2021年7月中に実施方針と要求水準書案を公表する方向で検討しており、9月に補正予算に関連費が計上されれば、10月に入札公告を行い、2022年春に落札者が決まる見通しです。その後、2022円秋頃に事業契約を結び、2025年度の開業を目指す計画です。事業費は約270億円を見込んでいます。

【出展元】
「奈良県中央卸売市場再整備基本計画」 実施プラン 概要

 

 

再整備後の土地利用計画イメージ



1)市場エリア(B to B):西側約9h 市場エリア(B to B)
2)にぎわいエリア(B to C):東側約6ha にぎわいエリア(B to C)
3)北側の民間用地(約3ha)を買収して国道25号と接続する

 

 

市場エリア(B to B)2025年度開業(予定)



 

再整備は市場エリア(B to B)とにぎわいエリア(B to C)を分けて行われます。市場エリア(B to B)は最初に加工棟や関連棟など工事に支障のある建物を解体し、仮設施設を設置後、新しい市場棟などを新築。最後に既存の管理棟を解体撤去します。規模は卸売市場が7081㎡(青果部門4849㎡、水産部門2232㎡)、加工場が5080㎡、冷蔵庫棟が5907㎡など全体で約28,000㎡を想定しています。市場エリアの整備に係る事業費は270億円と想定。内訳は、市場棟建設関連費:約200億円、インフラ 整備費:約43億円、仮設費 約7億円、解体費:約20億円です。

 

賑わいエリア(BtoC):2028年度開業(予定)



 

にぎわいエリアには市場エリアと連携した施設を導入。食を通して多様な世代が楽しめるコンテンツを取り入れるため2021年度にサウンディング(対話)調査を実施するほか、エリア全体の一体開発に向けた整備について検討します。2023年度以降に整備手法を固め、事業者の選定を経て、2028年度の開業を目指します。

 

 

 

市場から食のテーマパークに進化!



大和郡山市は市場の再整備に合わせ、卸売市場を含めたエリアの高さ制限を緩和する方針で、敷地の一部は31mの高さまで建物を建てられるようになります。地区計画で市場周辺の道路沿いは商業や業務施設を誘導します。現在、都市計画の手続きを進めています。川沿いは、佐保川河川敷と調和した散策遊歩道等の修景整備を行い憩いの場が創出されます。また市場とまほろば健康パークを結ぶ自転車道を活用した連携を検討するとの事です。

再整備後の市場に併設される賑わいエリアは、市場に集まってくる新鮮な素材を武器にした集客施設を目指すようですね。差し詰め巨大な産直ショップのある道の駅・・といっか感じでしょうか。

プロ業者専門の施設は一般とは隔絶した施設になりがちですが、再整備後の奈良県中央卸売市場は、本来の市場機能に食のテーマパーク機能を兼ね備えた食のテーマパークに進化する事になりそうです。

 

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