神戸市は、市立須磨海浜水族園を含む須磨海浜公園一帯を再整備・運営する公募を行い、2019年9月12日に、サンケイビルを代表とする企業グループを優先交渉権者に選定しました。企業グループはサンケイビル、グランビスタ ホテル&リゾート、三菱倉庫、JR西日本不動産開発、竹中工務店、阪神電気鉄道、芙蓉総合リースなどで構成され、2021年ごろから30年間、公園一帯の運営を行う予定です。
新しい施設は総水量は従来の5倍となる約1万4千トンの規模となり、大阪市の水族館「海遊館」を上回り、名古屋港水族館に次ぐ全国2位となります。集客目標は、現在の2倍近い年間200万人超(開業年250万人)を目標に掲げています。現在の施設は2021年4月から解体に着手し、2023年5月に完全閉館する見込みで2024年春の再開業を予定しています。総事業費は約370億円でです。
【出展元】
→須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業 優先交渉権者(設置等予定者)の決定
須磨海浜公園一帯の配置図です。中心施設となる新たな水族館は「つながるエデュテイメント水族館」がキャッチフレーズで、「オルカ(シャチ)スタディアム」「イルカスタディアム・アクアライブ」の3棟で構成されます。西日本唯一のシャチ展示とダイナミックなパフォーマンスを行う他 、アクアライブ棟では地域の生態・原風景から太平洋・サンゴ礁など 多様な海洋展示とアシカ、ペンギン、カメ等を展示し、神戸保全繁殖センターが設立されます。
鴨川シーワールド(千葉県)のノウハウを導入し、国内トップレベルの水族館を目指す
水族館の運営は近年、民間主導で周辺にホテルなどを整備し、滞在型施設として集客することが成功の鍵となっています。サンケイビルは、同様の取り組みで成功している鴨川シーワールド(千葉県)のノウハウを導入し、国内トップレベルの水族館を目指しています。サンケイビル子会社が運営する鴨川シーワールドは昭和45年に開館。翌46年にホテルを建設し、日本で初めてシャチの飼育を始めるなど展示施設を充実させました。
同社によると、水族館は開館から10年で来館者が3割程度減少することが多いそうです。しかし鴨川シーワールドの場合は当初60万人だった年間来場者は、現在は100万人近くで安定しているそうです。サンケイビルは鴨川シーワールドの成功例を須磨にも導入し、西日本唯一となるシャチの飼育展示に乗り出します。また全80室がオーシャンビューのリゾートホテルを整備し、宿泊客限定の水族館のナイトツアーを企画するなど、集客への魅力を高める計画です。
海への旅にいざなう価値体験型ホテル(2024 年3月末供用開始予定)
宿泊施設は「海への旅にいざなう価値体験型ホテル」がコンセプト。7階建て、80室、延床面積:7,312㎡ で全室オーシャンビュー、日本初となるドルフィンラグーンを併設します。
園地・にぎわい施設(2023 年9月供用開始予定)
「歴史ある松林を保全・活用・育成し、 魅力ある水族館を核とした市民の誇り となる 「須磨海浜公園」の創造」をコンセプトに、エリア面積:48,100㎡、延床面積:2,012㎡(賑わい施設)の規模で、パークコンシェルジュ棟(管理事務所、歴史 ギャラリー、多目的ギャラリー)、多目的広場、 芝生広場、子供向けアート遊具、健康遊具等で構成されます。
南紀白浜アドベンチャーワールドの「マリンライブ」の会場ビッグオーシャン
須磨水族館は今回の再開発により国内外から集客できる大型リゾートに生まれ変わり、全国トップレベルの水族館を目指しています。外国人観光客数で大阪や京都に差をつけられている神戸市にとって、新・スマスイがインバウンド取り込みの大きな武器になるかもしれませんね。
須磨海浜水族園の解体が本格的に始まりましたね。神戸須磨シーワールド楽しみです。
また、取材していただけると助かります。
シャチのショーは白浜のアドベンチャーワールドが南紀白浜ワールドサファリだった頃、オルカショーとして公演し、人気を集めていました。クジラの博物館がある太地町でもシャチを飼育し、公開していました。
あの巨体ですからイルカほど高く、機敏にジャンプはできませんが、一度ジャンプして着水すると、ものすごい水しぶきがあがり、それは迫力がありました。
久しぶりにシャチが関西に戻ってくるのですね。シャチの捕獲・取引が禁止されているいま、どこから、どのように神戸に持ってくるのか疑問だらけですが、実現すれば人気が出るのは間違いないでしょう。
おー、オルカ来るんですか。
鴨川の親子を1組こちらに連れてくるんでしょうか。
外から買う、なんてことはもはや考えられませんので、手狭な鴨川から移すんですね。
これができる頃には、必死に進めている人工繁殖が上手くいってればいいんですけど。
しかし、西日本初ですか。名古屋ってのは、西になったり東になったり、中になったり。