出展：武田薬品工業
武田薬品工業は2023年3月23日付けのニュースリリースで、大阪・十三に血漿分画製剤を生産する工場を新設すると発表しました！今回の投資規模は約1000億円を見込んでおり、武田の国内生産設備としては過去最大規模で、アジアで最大規模となります。
新製造施設は、大阪工場の敷地内にある土地を活用して建設し、生産能力は現在の40万トンから5倍にあたる200万トン強に引き上げを図り、2030年ごろの商用生産を目指す計画です。【出展元】
→日本における血漿分画製剤の新製造施設建設に向けた1,000億円規模の投資計画を通じた 患者さんへのさらなる貢献について
出展：武田薬品工業
新製造施設は、十三にある武田の大阪工場敷地内に、血漿分画製剤製造の全工程を完備する世界水準の施設を新たに建設。新製造施設は、類似の施設としては国内最大規模になる見込みで、同社の日本における血漿分画製剤の製造能力を約5倍に増強します。新製造施設は、最先端の自動化およびデジタル技術を実装し、血漿の分離、分画、精製、充填、包装、保管（倉庫）の一連の製造工程を完備した、グローバルでも最高の製造基準を有する施設として建設されます。さらに、環境にやさしい設計を取り入れ、2035年までに自社の事業活動から排出される温室効果ガスをネットゼロにするという目標の達成に貢献する施設になることを目指します。
出展：武田薬品工業
血漿分画製剤は血液製剤の一種で、ヒトの血液成分を由来とするもので、血友病や希少疾患の治療に使われてきました。2019年に武田が買収したアイルランド製薬大手シャイアーが得意としており、2022年4〜12月期の血漿分画製剤事業の売上高は前年同期比38%増の5024億円と、連結売上高の約2割を占めています。
調査会社のグローバルインフォメーションによると、2027年までに世界の血漿分画製剤の市場は282億ドル（約3兆7千億円）となる見通しです。血漿分画製剤事業は伸びしろのある市場で、新製造施設は、世界の需要拡大に備える狙いがあります。武田は大阪工場で生産した製剤について輸出も検討しています。
塩野義を意識してるね。
武田薬品はシャイアーと子会社の日本製薬が行っていた血漿分画製剤事業を取り込み伸ばしていくようです。
現在血漿分画製剤を生産している成田工場はもと日本製薬の工場でした。
大阪工場も近年は研究所の湘南移転や生産の山口・光工場や海外移管で縮小されていただけに今回の大型投資と成田工場からの生産集約はいい結果となりました。
このニュースはうれしいですね、期待が高まります♪
シャイアー買収には否定的な意見が多かったがようやく目に見える形で買収効果が現れた感じでしょうか。