関西空港を運営する関西エアポート株式会社は、2025年8月8日(金)から17日(日)までの10日間における国際線旅客数が、合計76万5,000人(1日平均7万6,500人)に達する見込みだと発表しました!これは新型コロナウイルス流行前の2019年同期実績(74万8,030人)を2%上回り、過去最多を更新します。
きょう8月9日は出国ピーク日

本日9日は期間中の出国ピークで、約4万7,000人が海外へ出発すると見込まれています。午前中から国際線出発ロビーは家族連れや友人グループで混雑し、保安検査場にも長い列ができています。到着のピークは16日(土)で約4万3,800人が見込まれています。
関西空港 お盆期間(2025年8月8日〜17日)国際線旅客数データ
項目 | 数値 | 備考 |
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期間合計旅客数 | 76万5,000人 | 2019年比102%(過去最多) |
出発合計 | 39万1,800人 | 1日平均 39,200人 |
到着合計 | 37万3,200人 | 1日平均 37,300人 |
出発ピーク日 | 8月9日(土) 4万7,000人 | 期間中最大 |
到着ピーク日 | 8月16日(土) 4万3,800人 | 期間中最大 |
方面別1位 | 中国 13万人 | 2019年比114% |
方面別2位 | 韓国 9万200人 | 2019年比120% |
方面別3位 | 東南アジア 5万7,600人 | 2019年比90% |
前年(2024年)利用者数 | 約66万5,000人 | 2019年比90% |
方面別ランキング 首位は中国に
出発旅客数の方面別トップ3は以下の通りです。
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中国:13万人(2019年比114%)
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韓国:9万200人(同120%)
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東南アジア:5万7,600人(同90%)
昨年は韓国が首位、中国が2位でしたが、今年は中国が大幅増で首位に返り咲きました。韓国も増加していますが、東南アジア方面はやや減少しています。
需要回復の背景、国内線から国際線へシフト

訪日外国人(インバウンド)の需要は依然として高く、中国・韓国からの流入が全体を押し上げています。また、日本人の海外旅行需要も回復しており、2025年6月の国際線日本人旅客数は前年同月比13%増となりました。円安の影響を受けにくい近距離アジア方面が特に堅調です。ANAホールディングス傘下のLCC、ピーチ・アビエーションによると、7月の関空発着は国際線が前年比7.3%増だった一方、国内線は12.8%減少しました。国内旅行から海外旅行への需要シフトが進んでいることが分かります。
過去からの推移
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2024年お盆期間(8/9〜8/18):約66万5,000人(2019年比90%)
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2025年お盆期間(8/8〜8/17):約76万5,000人(同102%)
わずか1年で利用者数は約10万人増加し、回復率も+12ポイント。コロナ禍からの回復期を経て、完全回復から拡大局面に移行しています。
まとめ

2025年のお盆期間、関西空港の国際線旅客数は過去最多となる見通しです。方面別では中国が首位に返り咲き、韓国も高水準を維持。ピーク日は前年より前倒しとなり、国際線需要は今後も高止まりが続くとみられます。関西空港は再び“アジアの玄関口”としての存在感を強めています。
【出典元】
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関西エアポート株式会社「2025年夏季期間中の国際線旅客数予想」(2025年8月1日発表)
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ABCテレビ「速報】お盆期間中の関空国際線旅客数 コロナ禍前2%増予想 関西エアポート」(2025年8月1日配信)
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関西テレビ「お盆休みや夏休みを海外で過ごす人たちの出国がピークを迎え、関西空港は家族連れなどで混雑しています」(2024年・2025年各配信)
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日本経済新聞「関西国際空港、お盆の国際線旅客1日7.6万人の見通し 過去最多」(2025年8月1日配信)