
関西エアポートが発表した2016年上半期(1~6月)の運営概況(速報値)によると、関西国際空港の旅客数は前年同期比12%増の1229万人となりました。この数値は1994年の開港以来、上半期としては過去最高で中国や韓国などアジアからの旅客増が大きく貢献しました。
国際線の旅客数は21%増の915万人で、このうち外国人は32%増の606万人と、いずれも最高を記録。最近の円高傾向を反映して日本人の旅客数も3%増となりました。格安航空会社(LCC)などの新規就航や増便が相次ぎ、国際線旅客便の発着回数は約3割増増加となりました。
【出典元】
→関西エアポート株式会社>関西国際空港・大阪国際空港2016年(平成28年)6月利用状況(速報値)(PDF)
→関西エアポート株式会社>関西国際空港・大阪国際空港2016年(平成28年)6月利用状況(速報値)(PDF)

◆航空機発着回数(回) 86,915 (113%)
・国 際 線 63,419 124%)
・国 内 線 23,496 (91%)
◆航空旅客数 (人):12,291,533 (112%)
・国 際 線 9,148,474 (121%)
日本人旅客 2,991,228 (103%)
外国人旅客 6,059,380 132%)
通過旅客 97,866 (136%)
・国 内 線 3,143,059(92%)
◆貨物扱量(t) 337,910

最近の急激な円高や中国の関税の引き上げなどにより、いわゆる「爆買い」ブームは一気に下火になりましたが、近畿圏を訪れる訪日外国人観光客数は相変わらず好調に推移している様です。爆買いは終わりましたが、豊富な観光資源に恵まれている近畿圏は、これからも訪日外国人観光客の増加が続きそうです。唯一気がかりなのは、国内線旅客数が寂しい数字で推移している事でしょうか・・・。上半期の数値を単純に2倍にすると2500万人、下期は上期に比べ1割程度旅客数が増えると仮定すると関空の暦年の旅客数は2700万人/年まで行くかもしれませんね。

