名古屋市中区の主要な交通結節点である金山総合駅において、駅空間そのものを大きく刷新するデジタル広告メディア整備事業が始動します。
JR東海エージェンシー、セイビ堂、合同会社江口靖二事務所で構成される共同事業体(コンソーシアム)は、公益財団法人名古屋まちづくり公社が実施した公募により、「金山総合駅連絡通路橋広告媒体等改修業務及び運営業務」の事業者として選定され、2025年3月24日に基本協定を締結しました。
「空とつながる駅」をコンセプトにした大規模改修

本事業の対象は、金山総合駅北口と南側を結ぶ連絡通路橋内の広告媒体です。改修後は、天井面に約70mにわたって連続配置される大型LEDビジョンに加え、通路上部には6面構成の吊り下げ式巨大LEDビジョンが設置される計画となっています。
広告媒体のデザインコンセプトは「空とつながる駅 ― Sky Connection」。天井が高く、開放感のある連絡通路橋の空間特性を最大限に活かし、青空や星空を想起させる映像表現を通じて、駅構内でありながら非日常的な体験を提供することを目指します。
国内でも類を見ない「空間ジャック感」

天井面に約70mにわたって展開される大型LEDビジョンと、6面吊り下げ式の巨大LEDビジョンが一体となることで、視界全体を覆うような強烈な「空間ジャック感」が演出される点が、本計画の最大の特徴です。
駅構内のデジタルサイネージとしては国内でも類を見ない規模と構成であり、単なる広告掲出にとどまらず、駅空間そのものをメディア化する試みとして、デジタルサイネージ業界においても相当なインパクトを持つ計画と言えます。
柱巻きディスプレイや自立型サインも一体整備

連絡通路内の柱には柱巻き型液晶ディスプレイが設置されるほか、中央改札口付近や動線上の要所には、大型LEDビジョン、電照サインボード、自立型パネルサインボードなどが組み合わせて配置される予定です。
これにより広告媒体としての視認性や訴求力を高めるだけでなく、災害時の緊急情報や地域情報の発信など、公共性を備えた情報インフラとしての活用も想定されています。
改修は2025年度から、約8年半の長期運営
改修期間は2025年4月から2026年8月までを予定しており、設計および製作期間も含まれます。運営期間は2026年9月から2033年3月までの約8年半とされ、改修から運営までを一体的に行う長期プロジェクトとなります。
デジタルサイネージの開発・販売・管理・運営に関する実績を活かし、金山地区のにぎわい創出や広域的な認知向上に寄与することが期待されています。
まとめ:第三ターミナル・金山駅の存在感を高める取り組み

名古屋の第三ターミナルとも位置づけられる金山駅に、ここまで度肝を抜くレベルのデジタルサイネージが整備されるという点は、率直に見ても大きな驚きです。
天井面に約70mにわたる大型LEDビジョンと、6面吊り下げ式の巨大LEDビジョンが一体となって生み出す空間は、駅広告の枠を超え、「駅そのものがメディアになる」ことを強く印象づける存在になりそうです。
実際に放映が始まった際には、イメージパースだけでは伝わらないスケール感や没入感を体感するためにも、ぜひ現地を訪れてみたいと感じさせる計画です。金山駅が今後、名古屋の都市イメージや情報発信のあり方にどのような変化をもたらすのか、その動向に注目したいところです。
出典・参考資料
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株式会社JR東海エージェンシー
「金山総合駅連絡通路橋広告媒体等改修業務及び運営業務の事業者に決定」
(2025年3月31日発表) -
公益財団法人 名古屋まちづくり公社


