岐阜県は1966年に竣工して以来54年が経過し老朽化が進んだ岐阜県庁舎の再整備(建替え)を行っています。新県庁舎は「県政の拠点」「『清流の国ぎふ』の象徴」の2つをコンセプトに、県の災害対策の中枢拠点としての耐震性を十分に確保するとともに、ユニバーサルデザインにも配慮した、親しみやすく、利便性の高い庁舎として生まれ変わり、今まで以上に質の高い行政サービスの実現を目指します。
2019年7月に着工し、2022年05月の竣工を予定。建設工事費(税込・予算額ベース)は、524億円(行政棟445億円、議会棟79億円)です。
【出展元】
→岐阜県 新県庁舎のあらまし【詳細版】
行政棟の外装は、南北面にコンクリートパネルに縦ラインと木目を加え、東西面にはタイル張りで縦ラインを強調しています。県が委託している県庁舎デザインアドバイザーの建築家隈研吾氏から「ランドマーク的な存在になるため、『縦の線』を大切にすべきだ」との助言を受けてデザインが決まりました。

新庁舎の断面図です。行政棟の20階に展望ロビーが設けられます。展望ロビーは、内装として天井や壁に和紙、テーブルやイスに木工家具を使い、いずれも県産にこだわります。床には「清流」を連想させる水色を基調としたタイルが敷かれる予定です。
名称 | 岐阜県庁舎 |
計画名称 | 岐阜県庁舎(行政棟・議会棟等)建設工事 |
所在地 | 岐阜県岐阜市薮田南地内 |
交通 | JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から 岐阜バス [E32]加納島線OKBふれあい会館行 17分 |
階数 | 行政棟:地上21階、塔屋2階、地下0階 議会棟:地上6階、地下0階 |
高さ | 行政棟:約106m 議会棟:約32m |
構造 | 鉄骨造 免震構造(一部耐震) |
杭・基礎 | |
主用途 | 事務所 |
客室数 | |
敷地面積 | 158,561㎡(公園等を含む) |
建築面積 | 行政棟:約7,637㎡、議会棟:約3,312㎡ |
延床面積 | 81,300㎡ 行政棟:約68,303㎡、議会棟:約13,937㎡ |
容積対象面積 | |
建築主 | 岐阜県 |
設計者 | 日建設計、大建設計、岬建築事務所JV |
施工者 | 前田建設工業、大日本土木、TSUCHIYA、岐建JV |
着工 | 2019年07月01日 |
竣工 | 2022年05月31日予定(35ヶ月) |
備考 | 事業費524億円 (行政棟445億円、議会棟79億円)*税込・予算額ベース デザインアドバイザー:隈研吾氏 https://pref-gifu-construction.jp/admin_progress_gikai.php?cat_id=2 |

議会棟の様子です。行政棟と一体的な運用がなされます。

県庁周辺施設の配置図です。新庁舎は現庁舎の東側に建設されます。県庁周辺の敷地は将来を見越してゆとりのあるスペースが取られており、各施設が老朽化したタイミングで隣地に新施設を建設し交互に利用する事が出来ます。おそらく50年前の現庁舎建設時のプランニングされたのだと思いますが、先見の明があったと思います。
2020年9月の様子

現地の様子です。周辺は最初から「官庁街」として用意さた敷地に見えました。とにかく広大です。

北西側から見た様子です。

西側から見た様子です。新庁舎の規模の大きさが実感できます。

既に鉄骨建方が始まっていました。

東側から見た様子です。

最後は南西側から見た様子です。岐阜県新県庁舎の計画地は現庁舎や県警本部の敷地と合わせてメチャクチャ広大、かつ現在は途中横断が出来ないので撮影するのに時間がかかりました。