近鉄で「一般車両での有料座席指定サービス」導入!南大阪線・吉野線で「すわれ~る」、6月1日開始


写真は奈良線系統に投入された8A系

近畿日本鉄道は2026年4月20日、一般車両での有料座席指定サービス「すわれ~る」を、同年6月1日から開始すると発表しました。対象となるのは南大阪線系統で運行する新型一般車両「6A系」で、近鉄が一般車両に有料座席指定サービスを導入するのは今回が初めてです。

「すわれ~る」は、平日夕方ラッシュ時間帯の着席需要に対応する新サービスです。対象列車は、平日18時50分に大阪阿部野橋駅を発車する吉野行き急行。6A系の先頭車1両をサービス提供車両とし、車端部を除いてクロスシートで運行します。定員は36人です。

有料座席指定区間は、大阪阿部野橋駅から古市駅まで。古市駅到着後は通常車両としての扱いになりますが、大阪阿部野橋駅から利用した乗客は、そのまま着席を続けることができます。ただし、古市駅以遠では座席の確保は行われません。

料金は通常300円。6月30日まではオープニングキャンペーンとして200円で利用できます。座席指定券にあたる「すわれ~る券」は、専用の予約サイトのみで販売し、車内での販売は行いません。発売開始は乗車当日の午前5時30分からで、サービス初日の6月1日に限っては午前10時からの発売となります。支払い方法はクレジットカードまたはPayPayに対応します。

写真は奈良線系統に投入された8A系

今回活用される6A系は、ロングシートとクロスシートを切り替えられるL/Cシートを採用した新型一般車両で、2026年5月19日から南大阪線、吉野線、長野線、御所線で営業運転を開始する予定です。近鉄では1990年代後半にも同様の座席仕様を導入していましたが、これまでは料金不要の列車での運用にとどまっていました。

そのため「すわれ~る」は、車両側の可変座席機能を活用しながら、一般列車でも着席ニーズを有料サービスとして商品化する新たな試みといえます。特急料金を払うほどではないものの、混雑する夕方時間帯に確実に座って帰宅したいという利用者にとっては、使いやすい価格帯のサービスになりそうです。

南大阪線系統は、大阪阿部野橋駅を起点に沿線人口の多いエリアを抱えており、特に夕方下り列車では着席需要が見込みやすい路線です。近鉄としては、6A系の導入と合わせて通勤・通学需要への付加価値を高める狙いがあるとみられます。今後、利用状況次第では、対象列車やサービス展開の広がりも注目されそうです。






出典元

  • 近畿日本鉄道 ニュースリリース(2026年4月20日)

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