【続報】東洋紡旧本社跡地「堂島浜二丁目」198m再開発、都計審が原案どおり可と答申!MICE・高規格ホテルを導入、2028年着工・2032年竣工へ



大阪・堂島浜の東洋紡旧本社跡地で計画されている大規模再開発が、事業化に向けて一段進みました。

大阪市都市計画審議会は2026年8月5日、「堂島浜二丁目特定街区」を審議し、高さ最高198m、容積率1250%などを定める都市計画案を原案どおり可と答申しました。

さらに8月17日付の建設通信新聞は、事業者の関電不動産開発が、MICE機能、高規格ホテル、子育て支援施設などを備える大規模複合施設を計画し、2028年の着工、2032年の竣工を目指していると報じました。これまで判明していた「198m級超高層」という計画の骨格に加え、用途構成と事業スケジュールが具体化した形です。

計画概要


項目 内容
計画地 大阪市北区堂島浜二丁目
事業者 関電不動産開発
特定街区面積 約0.59ha
第1街区 約0.57ha
容積率最高限度 1250%
高さ最高限度 高層部198m、低層部20m
主な用途 住宅、高規格ホテル、MICE・交流機能、子育て支援施設など
着工予定 2028年
竣工予定 2032年

都計審が「原案どおり可」と答申



大阪市は2026年2月、「堂島浜二丁目特定街区」の都市計画原案を公表しました。8月5日の都市計画審議会では、約0.59haを対象とする特定街区について、容積率、高さ、壁面位置などを審議。主要部分となる約0.57haの第1街区には、容積率1250%、高層部198m、低層部20mの最高限度が設定され、原案どおり可と答申されました。

従来600%だった容積率を1250%へ引き上げる計画で、堂島浜の一等地を大幅に高度利用する再開発となります。

MICE、高規格ホテル、子育て支援を導入



大阪市の都市計画資料では、国際競争力の強化につながる宿泊機能や、にぎわい・交流機能、緑豊かなオープンスペース、文化芸術に触れられる空間などの導入方針が示されていました。

建設通信新聞によると、施設にはMICE機能、高規格ホテル、子育て支援施設を導入する計画です。日本経済新聞も、高級ホテルや認可保育園の整備を報じています。

また、先行報道では住宅の導入も伝えられており、現時点では、住宅+高規格ホテル+MICE・交流施設+子育て支援施設+オープンスペースを組み合わせた大規模複合開発となる見通しです。単なるホテル併設型タワーマンションではなく、国際交流、宿泊、居住、地域サービスを垂直に積層する都心型の複合超高層ビルとして計画されている点が特徴です。

2028年着工、2032年竣工へ

今回の続報で大きいのが、事業スケジュールが示されたことです。

建設通信新聞は、2028年着工、2032年竣工を目標としていると報じています。

一方、先行報道では既存の東洋紡ビルディングを2026年夏ごろから解体するとされていました。

現時点で想定される工程は次の通りです。
時期 動き
2026年2月 都市計画原案を公表
2026年8月5日 都市計画審議会が原案どおり可と答申
2026年~ 既存建物の解体
2028年 新築工事着工予定
2032年 竣工予定
2026年から既存建物の解体を進め、2028年に新築本体工事へ移行する工程とみられます。

容積率1250%を支える公共貢献

今回の計画では、容積率を600%から1250%へ大幅に引き上げます。

その前提となるのが、宿泊・交流機能やオープンスペースなどの公共貢献です。

今回、そこにMICE、高規格ホテル、子育て支援施設という具体的な機能が加わりました。

特にMICEと高規格ホテルの組み合わせは、堂島・中之島エリアの国際ビジネス機能を強化するうえで重要です。会議、交流、宿泊を同一施設内で完結できれば、周辺のオフィス集積との相乗効果も期待できます。

住宅床を積み上げるだけではなく、国際競争力や都市サービスの強化と引き換えに高度利用を認めるという、大阪都心部の再開発政策を象徴する案件といえそうです。

次の焦点は建築計画とホテルブランド

都市計画、用途構成、スケジュールは見えてきましたが、建築計画の詳細はまだ公表されていません。

今後の注目点は、
  • 階数
  • 延床面積
  • 住宅戸数
  • ホテル客室数
  • ホテルブランド
  • MICE施設の規模
  • 設計者
  • 施工者
  • 外観デザイン
  • 完成予想パース
です。

なかでも注目されるのがホテルです。

大阪市は「国際競争力の強化に資する宿泊機能」、専門紙は「高規格ホテル」と表現しており、一般的な宿泊特化型ホテルではなく、国際ブランドを含む上位カテゴリーが想定されている可能性があります。ホテルブランドや運営会社が明らかになれば、この198mタワーの性格はさらに鮮明になります。

まとめ



東洋紡旧本社跡地の「堂島浜二丁目」再開発は、2026年8月5日の大阪市都市計画審議会で、高さ198m、容積率1250%の都市計画案が原案どおり可と答申されました。

さらに8月17日の報道で、

MICE機能
高規格ホテル
子育て支援施設
2028年着工
2032年竣工


という具体的な計画内容が判明しました。これまで「198m級超高層」という輪郭にとどまっていたプロジェクトが、住宅、ホテル、MICE、子育て支援、公共空間を組み合わせた大規模複合開発として、明確な姿を見せ始めています。

次の焦点は、建築計画の正式発表です。階数、延床面積、住宅戸数、ホテルブランド、設計・施工者、そして完成予想パース。堂島に誕生する新たな200m級ランドマークの全貌が、いよいよ見えてきそうです。




出典

大阪市「令和8年度第1回大阪市都市計画審議会」
大阪市「堂島浜二丁目特定街区」都市計画原案
建設通信新聞Digital「関電不開発/堂島浜に複合施設/28年着工、32年竣工目指す」2026年8月17日
日本経済新聞「旧東洋紡本社の再開発、高さ198メートル案承認 大阪市審議会」

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