MGMリゾーツ・インターナショナルが公表した日本版IR(統合型リゾート)MGM Osakaの完成予想パース

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Our Vision For A Japan Integrated Resort


大阪府・市は、夢洲を軸とした大阪市内ベイエリアを候補地としてカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を行っており、東京五輪が開催される2020年までの一部開業を目指しています。大阪府・市が考えているIR(統合型リゾート)とは、全体面積の3~5%に過ぎないカジノなどのゲーミング部門が事業全体の50~80%の収益を上げ全体収益の核となることで、劇場やアリーナ、美術館、博物館、国際会議場、展示会といった採算性が不安定なエンターテインメント部門とコンベンション部門(MICE)を支える仕組みの事です。IRの代表的な成功例は、シンガポールのマリーナベイ・サンズが有名で、大阪府・市は大阪ベイエリアにマリーナ・ベイ・サンズに匹敵する巨大IRの誘致が期待されています。

【出典元】
PiDEA>MGMは大阪カジノを想定?


 















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少し前の報道では、世界的なIR運営会社のトップが大阪詣でを行い、知事にプレゼンテーションを行っている事が伝えられていました。その中の1社、米MGMリゾーツ・インターナショナルが発表したMGM-OSAKAの完成予想パースをご紹介したいと思います。MGMが大阪夢洲に計画しているIRは、2500室の高層ホテルを2棟、2万席のアリーナ、合計20万㎡の国際会議場などを建設し年間1000万人を集客、5000億円の売上高を見込む途方も無い規模の計画で、投資額は5000億〜1兆円との試算を明らかにしています。



※福島区民さん、WABI-SABIさんから情報を頂きました。ありがとうございました!













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いやー凄い、すごすぎます。パースに描かれている高層ビルは高さ250mはあるでしょうか・・・。日本の企業には、まず無理な提案内容ですね。この5000室の巨大ホテル群に加えて、東京ビッグサイトの2倍以上となる20万㎡の国際展示場、2万人収容の巨大アリーナが計画されています。しかも、夢洲に繋がる海底トンネルには既に地下鉄用の空間が用意されており、コスモスクエア駅からすぐにでも延伸出来るインフラが整備済みなので、地下鉄中央線を延伸すれば都心部からのアクセスも問題なしです。



冷静に考えれば日本初の本格的なIRは大阪夢洲以外に考えられないと思います。夢洲の立地条件ですが、外部から隔離された広さ280ヘクタールの巨大な人工島は周辺環境の悪化も無く、鉄道系のインフラ整備も比較的容易で都心へのアクセスに優れ、近くに世界的なテーマパークや
24時間オープンの国際空港もあり、1人当たりのGDPが3万8千ドル以上を持つ都市圏人口約1700万人の巨大市場が、東京ベイエリアの約1/4の地価で手に入るとあれば、もう外資が飛びつかないわけがありませんね。












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最近の大阪は関空のLCCハブ化とUSJの躍進を受け外国人観光客が爆発的に増えています。街を歩いていても今まで感じた事がない、新しい熱気を強く感じます。そんな大阪にこのようなIR施設が整備されれば、国際集客都市としての地位は盤石なモノになり、大阪は莫大な外貨を獲得する強力な日本の経済的エンジンになります。IRについては否定的な意見も散見されますが、僕は
東京一極集中に風穴を開けるビッグプロジェクトとして、実現して欲しいと思っています。