ヤマハは2021年12月15日付けのニュースリリースで、静岡県浜松市中区中沢町の本社敷地内に、本社機能の中枢を担う、地上12階建て、高さ約60m、延べ床面積約2.2万㎡のオフィス棟を建設すると発表しました。設計施工は大林組が担当、総事業費は約100億円で2022年10月に着工し、2024年2月の完成を目指す計画です。
新オフィス棟は、営業部門とスタッフ部門を集結し、本社機能の中枢を 担う建物として建設。営業・スタッフ部門の約1000人を収容します。高さ約60mと本社施設の中で最も高く、ランドマークとしての役割も果たします。【出展元】
→ヤマハ(株)本社 新オフィス棟建設について
→建通新聞>ヤマハ 本社新オフィス棟 大林組の設計・施工
新オフィス棟は、2018年に完成した研究開発拠点「イノベーションセンター」に近接し、楽器や音響機器の事業部門が入る建物を含め、計4棟を連絡通路で接続。従業員が活発に往来できるよう通路で接続する事で、さまざまな業務で活躍している多様な従業員が融合することで、イノベーションの誘発を促進します。太陽光発電や省エネ設備を取り入れるとともに、在宅勤務やオンライン業務の継続を見据え、さまざまな働き方に対応できる設計にします。
同社は2008年のリーマン・ショック前から老朽化した本社施設の再編を計画していましたが、業績悪化の影響で一時凍結し2013年に再開しました。中田卓也社長は「オフィス棟は再編の最後のピース。生産、設計、営業、スタッフ部門がより有機的に活動できるようになる」と強調しました。
現在、ヤマハの本社機能は遠州鉄道の高架線路を挟んで東側と西側に分かれていますが、今回建設するオフィス棟の完成後は、線路西側に機能を集約し、東側の営業・スタッフ部門の社屋は廃止します。跡地利用は未定となっています。
計画概要
計画名称 | ヤマハ本社 新オフィス棟 |
所在地 | 静岡県浜松市中区中沢町11番 |
交通 | 遠州鉄道 八幡駅 |
階数 | 地上 12 階 |
高さ | 59.7m |
構造 | 鉄骨造(免震構造) |
杭・基礎 | |
主用途 | 5 階~12 階 執務エリア、会議室 4 階 研修センター、外部テラスなど 3 階 カフェ、食堂など 2 階 会議室など 1 階 ロビー、応接室、展示スペースなど |
敷地面積 | |
建築面積 | |
延床面積 | 22,087 ㎡(6,681 坪) |
基準階床面積 | 1,760 ㎡(532 坪)63.6m×29.8m |
建築主 | ヤマハ |
設計者 | 大林組 |
施工者 | 大林組 |
着工 | 2022 年 10 月 ※2022 年1月 設計着手 |
竣工 | 2024 年 2 月末 |
備考 | 投資額:約100億円 |