OsakaMetro(大阪メトロ)は、2018年12月20日に『地下空間の大規模改革及び 夢洲開発への参画について』の発表を行いました。駅のリニューアルについては、以前のニュースリリースで『御堂筋線9駅、中央線6駅のリニューアルを2024年度までに完了する』と発表しました。
当初発表されたデザイン案は、かなりぶっ飛んだ内容だった為、多くの批判的な意見が意見が集まり大炎上する事態となりました。そのため、同社に寄せられた多くの意見を踏まえつつ、多様性を大事にし「各駅の地域性や歴史性を活かす」という方向性をより深掘りし、奥山CDOの監修のもとデザインコンセプトやデザインをブラッシュアップしたデザインが新たに発表され、それに沿ったカタチで各駅のグランドリニューアルが進められています。
【動物園前駅】 「まるで自然の中にいるかのような空間」
動物園前駅は、2018年に実施した公募プロポーザルで選定された中西正佳・貴志泰正・京智健 設計共同体がデザインを担当し、現在実施設計が進められています。また、CDOの奥山氏が全体のデザインを鑑みてアドバイスを行っています。
動物園前駅のリニューアルコンセプトは「まるで自然の中にいるかのような空間」。長く親しまれてきた動物タイルは保存・活用される事になりました。先端技術によって映し出される動く動物、木漏れ日のような照明、生きた植物などによって自然の雰囲気が表現されます。
【出典元】→駅デザイン案をブラッシュアップ 5駅のリニューアルデザインを決定しました
2023年11月の様子
現地の様子です。前回の取材が2023年4月だったので、約7ヶ月振りの撮影です。長らく行われてきたグランドリニューアル工事は10月下旬頃に完成し全面共用が始まりました!!
リニューアルされた北行き:千里中央方面ホームの様子です。以前の姿が思い出せないほとメチャクチャ変わりました。特に床材の色味、デザイン、素材感は御堂筋線の田駅では見られない独特なモノとなっています。
設置された案内サイン。動物園の「どうぶつ」をモチーフにしており、非常に可愛らしいデザインになりました。かなり良いです!
ホームドアが設置され安全性が高まった他、ピンスポットライト照明が多用され、雰囲気がかなり変わりました。
動物園前駅は「まるで自然の中にいる様な明るくて楽しい空間」を目指してリニューアルが行われました。細かく見ると、ピンスポ+黒色の天井で線路側を暗くして、壁面の「動物タイル」を際立出せる、非常に計算された設計となっています。
保存活用が始まった「動物タイル」。新たに動物タイルを覗く孔(あな)を設置することで、森で動物たちが見え隠れするような楽しさを演出。一部は椅子として使われています。小さいこどもと動物タイルを絡めて自撮りする親子連れが散見されるなど、動物と人間の距離感がググっと近づきました。
動物タイルの一部には人感センサーが設置されており、人が近づくとタイルに描かれた動物の鳴き声がする仕掛けが施されており、どうぶつ達の鳴き声が聞こえてきます。
動物園前期の名物だった「動物タイル」は、保存を望む声が多かったですが上手く保存活用されて良かったです。
続いてエスカレーターで改札階に向かいます。
「天王寺動物園」の最寄りとなる東コンコース階の様子です。
円形の光天井が印象的。
改札外コンコースの壁面には、駅周辺地域の雰囲気を感じさせる、イラストレーター・つちもちしんじさんによるグラフィックアートが設置されました。
よく見るとフグやカニがいますね。。
地上に繋がる階段付近の様子です。この、キリンの案内サインは最高ですね!
地上部出入り口の様子です。
エレベーターの様子です。
ついにグランドリニューアルが完成た動物園前駅。以前に比べると見違えるように美しく、明るい駅に生まれ変わったと思います。名物の動物タイルも上手に活用されており、以前よりも利用者との距離が縮まったとすら思える出来栄えに感心しました。個人的には今回のリニューアルは、同じ御堂筋線ー中津駅に匹敵するほどの大成功だと思いまいした。
2023年4月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2023年2月だったので、約2ヶ月振りの取材です。
南行きホームの様子です。壁面の化粧パネルの取り付けが、かなり進みました。
動物園前駅のタイル画は、リニューアル工事後も保存・活用されます。
北行きホームの様子です。こちら側のリニューアル工事も、かなり進みました。
発車票がフルカラーLEDの新型に置き換えられていました。
天井高さが低いので、行き先表示とメッセージ部分が分かれています。
ホームを見通すとこんな感じです。床面の素焼き風のタイルの質感が高くて好印象です。
撮影ポイントを変えて東改札の様子です。
改札口付近の様子です。天井に大きなサークルを描いた間接照明が設置されます。
照明が点灯するとこんな感じになります!
リニューアル工事が進む動物園前駅。心斎橋駅に続いて、こちらのリニューアルの完成が楽しみになってきました。
2023年2月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年月だったので、約5ヶ月振りの取材です。
久しぶりに現地を取材すると、北行き・南行きホーム共に床面の美装化が進み、雰囲気がかなり変わりました。
北行きホームの堺筋線との乗り換え通路付近の様子です。
線路側の様子です。ホーム側は照明の照度が低く、ホームドアのシルエットが良い感じに浮かび上がっていました。
北行きホームを見通した様子です。壁面の化粧パネルの取り付けが進んでいます。
一部の化粧パネルは、天井付近まで取り付けられていました。
動物園前駅といえば、ホーム壁面の「タイル画」。ご覧の通り動物が描かれている場所が見える様になっています。
小さなウサギや鳩さんの姿も。
撮影ポイントを変えて東改札の様子です。
天井に円形のベースが出現しました。完成イメージからの予想ですが、円形の灯り天井になると思います。
グランドリニューアルが進む動物園前駅。タイル画を生かしつつ、アースカラーをベースにした、暖かみのある駅に生まれ変わりつつあります。
2022年9月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年6月だったので、約3ヶ月振りの取材です。
天王寺方面・南行きホームの様子です。
アップで見通した様子です。
床材の張り替えが進み、雰囲気がかなり変わりました。
壁面の美装化も進んでいます。
天井付近に化粧パネルを取り付けるベースが設置されています。
こちらは東改札の様子です。
ここでも床材の張り替えが進んでいます。
今度は梅田方面・北行きホームを見てみると・・・
おおっ!既存のタイル画を生かした部分が出来上がりつつありました!
小さい窓からペンギンが顔を出しています。
タイル画を活用する箇所はベンチを兼ねています。
6月に比べると、北行きホームの美装化がかなり進みました。
天井付近の様子です。メカメカしくてカッコイイ・・。
エアコンのダクトの様子です。
最後は縦アングルで見た様子です。
2022年6月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2022年4月だったので、約2ヶ月振りの取材です。こちらは天王寺方面南行きホームの様子ですですが、この2ヶ月間で工事がかなり進みました。
まず驚いたのが照明によって雰囲気が大きく変わった事です。LEDピンスポット照明に照らされたホームは一気に近代的な感じになりました。
ホームの雰囲気が劇的な変化を遂げた理由は線路側の美装化による所が多い気です。ホーム側は黒色の化粧板があしらわれ、明るいホームと線路側のコントラストを際立たせています。
ピンスポット照明はこんな感じです。これから化粧板が取り付けられカタチが出来上がって行きます。
さらに床面の美装化が進みました。手作り感のある煉瓦の様な床材が素晴らしいです。
リニューアル工事はまだまだこれからですが、すでに大成功を確信しています。
床面をアップで見るとこんな感じです。ホーム側(写真左)のLED照明は色温度が低く暖かい感じして、既設の蛍光灯(写真右)は冷たい感じがしますね。上の写真を見ると、照明プランによって人々に与える印象が全然違う事が良く解ります。
続いて壁面の様子です。動物タイルの手前にベースが組まれており主要箇所は保存されます。
ただし、壁面タイルの一部は補強工事の為に解体されています。
続いて、こちらは梅田方面北行きホームの様子です。南行きに比べてワンテンポ遅れて工事が行われています。
柱の周りに化粧板を取り付けるベースが設置されました。
線路側の様子です。柱と天井は黒い化粧板で美装化されました。
線路側とホームのコントラストが面白いです。
さらに移動してこちらは東改札の様子です。
この2ヶ月で床面の美装化が一気に進みました。ホームと同じ素材ですね。
駅務室の様子です。円形で柔らかい印象です。
リニューアル工事が進む動物園前駅。先にリニューアルされた中津駅が「苔が生えていた駅」から「SFに出てくる様な未来的な駅」に生まれ変わった様に、動物園前駅も全く違う駅に生まれ変わる事になりそうです。
良い、非常に良い。
こういう品がありながらどこか楽しいのが大阪らしさ。
どこぞの安売り洋品店があろうことか心斎橋で作ってしまった醜悪極まる下劣な店は大阪らしく見えて実は全く大阪らしくない。
あの動物園前がこんななってるんですね!長らく離れていて変わっていく大阪に力強さを感じます!
動物園前駅は特に陰気な感じだったので明るくなってくれたらなと思います。
大阪市営地下鉄を民営化したら赤字になって悲惨な結果になるって言ってた人は
今の状態をどう見てるんでしょうかねw
大阪メトロの生き生きとした事業展開を見れば大正解だった事は明白です。
もう20年前ほどですが、この駅で梅田方面ホームで電車を待っていたところ『間もなく到着します』のアナウンスが入った途端、反対ホームに居たおじさんが線路へ飛び降りてこちらのホームまで駆け上がって来るのを見て一緒に居た友人も「動物園入る前に獣がいたわ」とびっくりした経験があります。
街並みも変わってきたのであの頃の様なパフォーマーの方々も少なくなって来てますかね??
ここ10年でOSAKAもだいぶ変わりました。
明らかに住みよい街に変貌しつつあります。
楽しい雰囲気の溢れる駅になって欲しいですね。
地下に潜っても地上に出ても、そして空を見上げても大阪は工事ばかりですねぇ。
阪急もこれから再開発の嵐になるでしょう。西側が終わると今度は東側。そして南も次々に建て替え。
よくこれだけ溜めていたものです。誰かが口火を切って「我も我も」になってしまったのでしょうか。それともやらなくてはならない裏の事情でもあるのでしょうか。
傍観者は楽しむだけです。