広島の観光地として知られる宮島(厳島)の玄関口となる宮島口地区。日本三景・世界文化遺産の島として国内外で知名度が高く,年間400万人を超える観光客が訪れています。
宮島口は、大野瀬戸を挟んで宮島の対岸に位置しており、明治30年に本土から宮島を結ぶ定期航路が就航して以来、宮島観光の重要な港として発展してきました。しかし、近年の観光客の増加に伴い、待合スペースが狭隘になるなどの課題が顕在化、宮島の玄関口としてふさわしい機能の確保が必要になってきました。
広島県は、宮島来訪に便利で快適な港を実現するため、2011年3月に広島県管理の地方港湾厳島港の港湾区域に指定し、埋立により旅客ターミナルや緑地(公園)用地を確保ししつつ、新たにバリアフリー対応の桟橋を整備する「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を推進。2020年4月2日に新たなフェリー旅客ターミナルとなる観光商業施設『エット(etto)』が開業しました!
【出展元】→広島県>厳島港宮島口地区港湾整備事業について
→広島・宮島口に新たな観光商業施設 「etto(エット)」が2020年4月2日(木)に開業
→桐井製作所>宮島口旅客ターミナル
コンセプトは宮島・宮島口・地域との“つながり”
2020年2月29日にオープンした本島側のフェリーターミナルは、「おおらかな屋根で宮島の文化景観と “つながる”」「海辺の回廊軸、おおしゃもじ広場(緑地)と“つながる”」「透明で開かれた施設で人と人を“つなぐ”」などの“つながり”コンセプトに計画されました。
宮島への旅客ターミナル機能のほか、民間商業施設、観光案内所、特産品物販施設、イベントが行われる多目的スペースなどが大きな屋根の下に集まっており、観光客だけでなく地域住民からも愛着を持って利用されています。
また”みなと”を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取組みが継続的に行われる施設「みなとオアシス」として国土交通省港湾局に登録され、災害時の支援の役割も担っています。旅客ターミナルビル内部の様子です。ターミナルは印象的な2枚の大屋根を持ち、小さなボリュームがばらばらと配置された新しい入れ子構造で、屋根の中央部分がトップライトになっており、開放感のある空間が広がっています。またターミナルがある廿日市市は「木のまち」として発展してきたことから、天井などに県産材の杉板が使用されています。
旅客ターミナルビルのセンター通路を見通した様子です。
新・観光商業施設 『etto(エット)』
新・観光商業施設 『etto(エット)』は、旅客ターミナルの隣接地に整備された新たな観光商業施設です。「DISCOVER MIYAJIMAGUCHI」をコンセプトに、広島県に本社を置く企業を中心としたテナント構成で、広島・瀬戸内のローカルグルメや、スイーツなどが味わえる飲食店と土産や雑貨などのショッピングが楽しめます。
新・観光商業施設 『etto(エット)』は、敷地面積:約1,000m2、延床面積:約1,600m2、店舗面積:約840m2の規模で、食物販・土産雑貨 12店舗、飲食4店舗の総店舗数16店舗を展開、新規初出店3店舗、新業態4店舗、広島初出店1店舗が出店となりました。
施設名称のetto(エット)は、広島の方言で「たくさん」を意味する「えっと」を元としており、宮島観光のプロローグとエピローグに相応しいたくさんの新たな魅力(モノ・コト・トキ)に出会える場所となるようにとの想いをネーミングに込められました。
商業施設『etto(エット)』の様子です。飲食店やお土産屋が並ぶ観光商業施設です。レモン推しなのが印象的でした。
宮島フェリーに乗ってみた!
連絡船にのってみます。宮島へのフェリーは「JR西日本宮島フェリー」と広島電鉄グループの「宮島松大汽船」の2社がピストン輸送を行っています。こちらはこちらは「宮島松大汽船」側の様子です。
フェリーの改札口付近の様子です。
大人数に対応する為に桟橋の幅がメチャクチャ広いです。
フェリーの発着タイミングから、「JR西日本宮島フェリー」の方に来ました。桟橋の天井にも木質感のある素材が使われています。
「JR西日本宮島フェリー」の桟橋から、となりの「宮島松大汽船」側の桟橋を見た様子です。
ふぇー乗り場前の様子です。メチャクチャ広い上に、大きな屋根が掛けられており悪天候時でも快適に利用出来そうです。
連絡フェリーに乗り込みます!繁忙時のダイヤは「JR西日本宮島フェリー」は10分ヘッド、「宮島松大汽船」は15分ヘッドで運行しており、ピストン輸送と呼ぶに相応しい頻発運行となっています。
フェリーからの眺めんはこんな感じです。
最後は海上から見た、旅客ターミナルビルの様子です。