阪神5500系電車(ニュー・ジェットカー)は、阪神電気鉄道が所有する各駅停車用の通勤形電車で、8000系をベースにモデルチェンジした、阪神初のVVVFインバータ制御車です。5500系は1995年11月から投入が始まり、4両編成9本、36両・マイナーチェンジ版の5550系が4両1本、合計40両の陣容となっています。
阪神5500系の起動加速度は4.0 km/h/sとっています。また、起動加速度を維持する定加速度領域が従来の約35km/hから65km/h強にまで上げられた為、従来の「青胴車」の弱点だった中高速域の加速の伸びが向上、起動から80km/hまで21秒、営業最高速度の91km/hまで25秒という驚異的な性能を有しています。
車内の様子です。阪神の各駅停車専用車「青胴車」と一目でわかる様にシートモケットも青色となっています。またシート中間部のスタンションポールが無いこと、大型の袖仕切りが無いことなどから、スッキリとした見通しの良い車内となっています。
シートはセミバケットシートでドア間8人がけとなっています。
5500系のマイナーチェンジ版として登場した、5550系。種別・行先表示器は5500系の字幕式からフルカラーLED式に変更された他、シングルアームパンタグラフが採用されています。わずか1編成(4両✕1本)の製造にとどまり以後の増備はジェットシルバー5700系に移行しました。
阪神武庫川線用のワンマン車置き換えに、この5500系の改造車が登場します。
https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20200221mukogawa.pdf
『 武庫川線で新たなデザインの車両が運行! 』
2020 年 5 月末に運行開始予定! このほど 2 編成が完成しました。 ~「野球」にちなんだデザインの車両に置き換わります~
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思い起こせば、震災復旧のさなかの1995年に登場した形式でしたよね…早いものであれからもう20数年が経過したのかととても感慨深いです。そういった状況で加速性能を飛躍的に向上させた意義は、今にして思えば非常の大きかったなとつくづく感じるところです。
車体外観のデザインもこれまでのジェットカーのイメージをガラリと変え、車内にしても今でもそれほど古臭さを感じさせず、こうやってじっくり見てみるとなかなか完成度の高い車両なんだなと改めて思いました。
昨年にはリニューアル車が登場しましたが、まだまだこれからの活躍に期待しています(^∇^)