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阪急京都線-洛西口駅付近連続立体交差化事業は、阪急京都線の桂駅南側~東向日駅北側までの区間、1.92kmで行われている高架化事業です。途中3箇所の踏切が除却され、京都市南西部地域の交通渋滞の解消と都市交通の円滑化や地域の活性化が図られます。2013年10月26日(土)の初発より、河原町方面行き上り線の使用が開始されました。総事業費は約223億円。
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それでは、高架化された河原町方面行き上り線の様子を中心に見てゆきましょう。まずは、高架化された新駅舎の様子です。阪急らしい上品さと京都の和のイメージをミックスした様な外観デザインとなっています。
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自動券売機付近の様子です。券売機は2台設置されています。
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改札口付近の様子です。自動改札機は3通路です。
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改札内コンコースの様子です。洛西口駅の改札階の壁面、柱は腰〜150cmぐらいまで、紺色のタイル風のパネルが貼られており、こちらも和をイメージした意匠となっています。ホーム階とは上下方向のエスカレーターとエレベーターで、階段で結ばれています。
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ホーム階の様子です。非常にシンプルな作りです。
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エスカレーター付近の様子です。エスカレーターを取り巻く壁が、半透明の白乳色のガラスになっていました。
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エレベーター付近の様子です。エレベーターの壁面も、どことなく和を感じるデザインですね。
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階段付近の様子です。
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ホーム階につながらる階段の様子です。
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高架ホームを見通したアングルです。発車標が3箇所設置されている所が良いですね。最近のJR西日本の改良された駅は大体、2箇所です。
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発車標のアップです。高解像度LED方式、3段表示で種別表示部がフルカラーとなっています。
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続いて高架化された軌道を見てゆきます。こちらは梅田方面の様子です。
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軌道は弾性枕木直結軌道が採用されており、ホーム付近では
騒音低下のため消音バラストも散布されています。枕木直結軌道は最近の高架化工事で多く採用される軌道で、コンクリート道床上に弾性材(ゴム)を介して枕木を固定する方式です。弾性材を用いるため軌道の狂いが起こりにくく、保守管理の手間が低減されるメンテナンスフリー化が図れる省力化軌道です。
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河原町側の様子です。
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こちらは、これから高架化される、梅田方面行き下りホームの様子です。高架化された上り線の撤去が完了しており、これから下り線の高架ホームの建設が本格化します。
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こちらは京都市と阪急によると、上り線の高架化により、幹線道路のボトルネックとなっていた踏切2箇所について踏切遮断時間が約4割減少し、最大渋滞長が約4割減少 (最大渋滞長が約300m→約170mに減少)、 最大所要時間が約6割減少 (最大所要時間が約6分20秒→約2分40秒に減少)する効果が得られたそうです。
洛西口駅では上り線に引き続き下り線の高架化を進め、2015年度の高架化完了に向けて工事が行われています。
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http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/3918.pdf
❝洛西口駅付近の鉄道高架化工事の進捗に伴い、下り線及び洛西口駅下りホーム(大阪方面行き)を3月5日初発から高架に切り替えます。❞
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これだけ渋滞が解消したらかなりの経済効果ですね。また、毎日ここを通る人のストレスが軽減されることも評価されるべきですね。
もし日本に上下分離方式がもっと普及していたら、このような立体交差事業が多くみられるでしょう。
こういう税金の使い方なら大賛成なんだけどなぁ。