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阪神8000系電車は、阪神電気鉄道の優等列車用の通勤形電車です。1984年から1995年にかけて6両編成×21本の126両が製造された他、1995年に発生した阪神・淡路大震災で15両が被災廃車され、残存車両を組換え復旧する為に不足分として3両が追加製造、合計129両が製造されました。現在は被災廃車を差し引いた6両編成×19本の114両が活躍中です。この両数は同一形式としては阪神で最大勢力で、名実ともに阪神電車を代表する主力車種と言えます。
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阪神8000系の最終version、タイプⅣ。側面窓が3連続タイプなので直ぐに判別出来る
阪神8000系は1984年から1996年まで12年間にわたって製造され、その間数回モデルチェンジを行ったことから外観上さまざまな形態が存在しています。内装をはじめ台車や搭載機器などもモデルチェンジにつれて変化しており、最初に登場した編成と最終増備車では同一系列に見えないまでの差異があります。外観上の違いからタイプI(第1次車)、タイプII(第2 – 第4次車)、タイプIII(第5 – 第12次車)、タイプIV(第13 – 第21次車)の4タイプに分類出来ます。
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プロトタイプとして6連✕1本だけが製造されたタイプⅠ。しかも震災で3両が廃車された為、梅田側の3両はタイプⅢの混成でレア度はMAX。しかもリニューアルされ前照灯がLED化されています。
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新世代車として製造された8000系も第1編成の登場から20年近く経過していることから、2002年から後継の9300系に準じたリニューアル工事が1年に1 – 2本のペースで実施されました。塗装は9300系に準じたオレンジ色(プレストオレンジ)と白(シルキーベージュ)の塗り分けに変更されイメージを一新。2015年10月に全車のリニューアルが完了し、原色車両は消滅しました。
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タイプⅣは側面行き先表示器はフルカラーLED化された編成が多いです。
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車内の様子です。急行系と一目で解る様に茶色系のモケット、内装色となっています。
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シートは、タイプⅠ〜Ⅲの両車が、ロングシートと、中間車両の2両又は4両がクロスシートの編成、タイプⅣのリニューアル車は全車ロングシートとなっています。今回取材した車両はタイプⅣ。全車ロングシートの編成です。
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シートの様子です。ドア間8人掛けのセミバケットシートです。シート間のスタンションポールは未設置で見通しが良いです。
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シートモケットのアップです。ちなみに座り心地はかなり良好です。
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床面の様子です。
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車両妻面の様子です。
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ロールカーテンの様子です。
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乗降ドアーの様子です。足元の黄色の警戒色がなくスッキリした印象です。
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ドア上に千鳥配置された3色LEDの車内情報案内装置です。
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天井付近の様子です。蛍光灯グローブがあり、光線が柔らかい印象です。
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8000系タイプⅢ編成です。側面の窓割りが分割3つになっているので、最終型のタイプⅣと見分けが付きます。タイプⅢとⅡはクーラーユニットの台数で見分ける事が出来ます。古いタイプⅡはクーラーユニットが6〜7台搭載されていますが、新しいタイプⅢはⅠ両あたり4台となっています。
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阪神の主力車種として活躍が続く8000系。全車リニューアル完了し、本線の赤胴車の車内サービスレベルは、全て9300系以降の新生代車の水準に引き上げられました。車齢以上に古く見える「田の字窓」車も、例外的なタイプⅠの3両以外は全て下降式又は固定式になりました。ジェットカーの更新、新車への置き換えも進んでいるので阪神の車両の近代化は相当進んでいます。
すみません、失礼しましたm(_ _;)m
https://railf.jp/news/
↑をご覧ください。
上から3枚目の画像の「タイプI」
https://railf.jp/news/(鉄道ファンから)・・・試運転で初めて姫路まで入線したそうですね。これから直通特急の運用に充当されるのかもしれません(^。^)