窓の無い客室に80インチの巨大モニタを取り付け外の風景を流すバーチャル・バルコニーが未来すぎる!

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Royal Caribbean International


近未来を描いたSF映画やアニメに登場する様な仕組みがいよいよ現実に・・・。アメリカの船会社であるロイヤル・カリビアン社は、「ナビゲーター・オヴ・ザ・シーズ」号にある81の個室に、80インチのHDディスプレイを設置しリアルタイムで外の映像を映し出すバーチャル・バルコニーを設けるそうです。スクリーンは、客室の進行方向の壁又は、その反対側の壁に取り付けられています。バーチャル・バルコニー「宿泊客が安心できるよう」、手すりまで映し出す念の入れようです。




【ナヴィゲーター・オヴ・ザ・シーズ号】
総トン数:137,276 トン
全長:311.1 m
幅:48.0 m(水線部38.6m)
高さ:63.0m
吃水:8.8m
主機:ディーゼル・エレクトリック
出力:57,105馬力(推進出力)
航海速力:22.1ノット
船客定員:3,138人(最大 3,840名)
乗組員:1,181人




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この仕掛けがさらに進化して、今流行り始めている4k、8kモニタと対応のカメラを組み合わせて外の映像を流したとすれば、もはや現実かバーチャルか?の垣根すら危うくなりそうです。「窓型ディスプレイでは真昼のカリブ海の風景が映しだされていたが、外に出て見ると真夜中の神戸港だった」なんて事もあり得るから怖い気もします。なんだか映画マトリックスの世界の入り口に立った気分です。



これらのバーチャル・リアリティ技術は今後、航空機や地下鉄、地下室などで徐々に導入が進んで行くと思います。
天井や壁一面が巨大なディスプレイになっていて、普段は照明として機能させ、気が向いた時に青空や森林を映し出してオープンエアの気分を味わう、なんて事が10年後にはあり得るかもしれませんね。環境映像に合わせて空調を連動させればさらにリアリティアップです。まあ、これらの技術が本質的に人間を幸せにするか?どうかは、僕にはまだ判りませんが、子供の時に想像していた未来世界が徐々に現実になって来ているのは確かな様です。