三休橋筋は、御堂筋と堺筋の中間位に位置している南北に伸びる筋で、沿道に日本基督教団浪花教会や綿業会館といったレトロ建築が点在するちょっとお洒落な通りです。この三休橋筋は大阪では珍しく電柱電線の埋設及び道路の美装化工事が行われています。
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■追跡取材リスト

三休橋筋の電柱電線の地中化工事は昨年に完成し、2014年6月3日には、全55基のガス燈点灯を記念して、『三休橋筋ガス燈点灯式』が行わました。三休橋筋に設置されたガス燈は大阪ガスなどの地元企業などから寄付され、世界的プロダクトデザイナーの喜多俊之氏がデザインを担当しています。

久々に三休橋筋を歩いてみると、植えられた街路樹が立派に育っておりビックリしました。枝ぶりもよく、あと数年で緑のトンネルの様になるのではないでしょうか・・・。

綿業会館付近の様子です。街路樹がそだってきたお陰で、三休橋筋の美装化の完成度がさらに高まりました。

「民の力」で美しく生まれ変わった三休橋筋。2005年から始まった電線の地中化、歩道の拡幅、街路樹の植樹など一連のプロムナード整備事業が11年に完了し、13年9月に電柱が完全撤去されました。三休橋筋の美装化は今回のガス灯完全点灯開始により、全ての事業が完成した事になります。
三休橋筋に続く、電柱電線の地中化計画は、薬の町として知られる道修町。道修町ゆかりの製薬会社がタッグを組み各社の本社が並ぶ道修町通り(東西約1km)を大阪の新しい観光名所にするため電線の地中化や歩道整備などをを行う計画が進んでいます。インフラ整備を大阪府・市に求め、一部費用は企業側も負担する考えで各企業がミュージアムを整備する構想もあるそうです。活性化のモデルは近代建築物が多く残り、人気の観光スポットになりつつある三休橋筋。レトロ建築が立ち並ぶ三休橋筋+薬のミュージアム道修町通り。道修町通りの美装化や製薬各社のミュージアム群などが実現すれば、近い将来、大阪都心の新たな観光スポットとして脚光を浴びる事になるかもしれませんね。


