225系電車は、JR西日本の直流近郊形電車、1994年から2008年まで製造された223系の次世代車両にあたる車両です。初回製造分として約300億円を投じて0番台(JR神戸・京都・琵琶湖線など)110両と、5000番台(阪和線など)116両の、合計226両が製造されました。2011年度グッドデザイン賞を受賞。
以前に阪和線に投入された5000番台をご紹介した事がありますが、今回はオリジナルとも言うべき0番台をご紹介したいと思います。225系は、列車が衝突した際に運転席周りに比べて相対的に強度を低くした先頭上部が先につぶれることで力を上方へ逃がし、乗客への衝撃と客室の変形を抑えるクラッシャブルゾーンをJR西日本の車両で初めて採用しています。その為、従来の223系等に比べると全面デザインが大きく変更されました。
車両側面の様子です。カラーリングは223系に準じていますが、側面の窓割りが大きく変更されています。
従来の1+1+1+1+1+1の5列配列でしたが、225系では1+3+1の配列で真ん中の窓が大型化されています。これは車体剛性を高める工夫だと思いますが、実は環状線への導入が発表された3ドアの新型通勤車への流用を見越した構造なのかもしれませんね。
パンタグラフはついにシングルアーム化されました。ドアーの下部にはオレンジ色の警戒色が配されています。側面の行き先表示器は3色LED、種別表示は幕式です。
基本構造、座席配列は223系と同じで、シートピッチ 910 mm の転換クロスシートが扉間に5列(扉横は固定式)、車端部に向かい合わせ式の固定クロスシートが設置されています。
つり革や手すりは大型化され、緊急時につかまりやすく考慮されており、視認性の高いオレンジ色に変更、1両につき223系のおよそ1.5倍となる124個が設置されています。また、手すりの端部を曲線化することにより、乗客が手すりに衝突した時でも衝撃力が集中しないように配慮されています。
天井付近の様子です。321系に準じた構造で、グラスファイバー製の蛍光灯グローブも装備されています。
案内装置には、321系で採用実績のある19インチの液晶ディスプレイ(WESTビジョン)が導入されました。乗降扉間に1台4面を、車内両端に1台2面を、それぞれ2箇所ずつ設置されています。
荷物棚の様子です。223系のマットな素材からツヤのある素材に変更されています。
ドア付近の様子です。ドアの左右端と床面に黄色の警戒色が配されています。手すりは太さがあり非常に握りやすいです。
車両妻面の様子です。連結扉も321系と同様のタイプとなっています。
本線等で活躍が続く225系。フロントマスクが変更された新型、広島向け227系の投入がアナウンスされているので、この顔の225系の新造はもう無いかもしれませんね。
最後は高槻駅を発車した、225系の様子です。
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良い電車だけど、その無機質なデサインはどうにかしたいですね。配色も東日本とくらべてダサい