阪神5500系電車(ニュー・ジェットカー)は、阪神電気鉄道が所有する各駅停車用の通勤形電車で、8000系をベースにモデルチェンジした、阪神初のVVVFインバータ制御車です。5500系は1995年11月から投入が始まり、4両編成9本、36両・マイナーチェンジ版の5550系が4両1本、合計40両の陣容となっています。
阪神・淡路大震災で被災した車両の代替車両として登場した5500系車両ですが、1995年の製造初年から20年以上経過していることから、5700系に準じたリニューアル工事が行われることになりました。
レポート2回目の今回は、リニューアルされた車内の様子をご紹介して行きます。
インテリアデザインは、昨年ブルーリボン賞を受賞した5700系のインテリアデザインをベースに、豊かな摂津灘の海をイメージした内装とし、吊り手にも海を連想させるブルーを配色。優先座席部の座席、吊り革を緑色に統一し、スペースを明確化するなど、最新型5700系に準じた内装になりました。
シートの様子です。4+4のレイアウトでシートの真ん中にスタンションポールが設置されました。
シート端の様子です。大型仕切り袖は未設置となっています。
シートを見通した様子です。
シートモケットのアップです。一目で普通電車と解るように青色基調のモケットとなっています。
ロールカーテンの様子です。
天井付近の様子です。高さの異なるつり革が設置されています。
荷だなと照明の様子です。内照灯は蛍光灯グローブ付きのままです。
車両妻面の様子です。
床面の様子です。播磨灘の煌めく水面をイメージしたグラフィックが描かれています。
乗降ドアーの様子です。ドアの鴨居部分には32インチハーフワイド液晶モニタが設置されました。モニターは、停車駅・乗換案内などの情報を、イラストや大きな文字を用いて分かりやすく表示(4か国語(日・英・中・韓)で表示)する事が出来ます。また、開閉予告灯、誘導鈴を新設しました。
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鉄道に興味がない、またはよく知らないという人々にはこれが新車だと言われても「ああ、そうだねえ。やっぱり違うね」と思われることではないでしょうか?
それくらい最新型の5700系に近づけたリニューアル内容に仕上がっていると思います。登場から20年余りが経過しているとは、すぐにはわからないほどの違和感のない仕上がりは良いですよね(´ー`)