JR西日本のプレスリリースによると、2011年3月15日に実施するダイヤ改正の概要が発表され、かなり大規模なダイヤ変更が実施される事が解りました。最大のポイントは南アーバン線区(環状、阪和、大和路)のダイヤパターンが現在の20分サイクルから神戸、京都、宝塚、学研都市線と同じく15分サイクルに変更になる点です。また15分サイクル化に合わせて環状線に直通する大和路快速と関空/紀州路快速が4本/毎時(15分ヘッド)に大増発されます。
【資料引用元】
→JR西日本プレスリリース:平成23年春ダイヤ改正について
【阪和線】
阪和線の日中ダイヤのパターンです。快速系が毎時6本から8本に増発している様に見えますが、今まで毎時6本だった普通が4本(15分毎)に削減されていま す。また、快速の半分が区間快速となり運転区間が鳳までに短縮、全体で見れば本数削減のダイヤとなっています。ただ、以前のレポートで提案した関空快速の15分ヘッド化は今回の改正で実現しました。これは大きく評価したい所です。
【大和路線】
大和路線も阪和線と同じく、環状線に直通する大和路快速が毎時3本から4本(15分毎)に増発され、さらにJR難波発着の快速も3本から4本に増発、王寺駅までの区間で見ると快速が日中8本/時と大幅な増発となります。ただ、毎時6本(10分毎)だった普通が4本/時に削減されました。大和路線の普通はかなり利用客が多く、久宝寺に快速が停車するまでは近畿圏のJR線の混雑率で最高の値をたたき出していたほどです。ですので、今回の改正はかなりブーイングが出ると思います。奈良県の利用客は有効な優等列車が純増となるのでメリットが大きいです。
【環状線】
乗り入れて来る大和路、関空/紀州路快速の増発に合わせて環状線のパターンも大きく変わります。最大のポイントは乗り入れる全ての快速電車が大正駅に停車する事です。京セラドーム大阪の最寄り駅の1つとして、かねてから要望がありましたが、ついに実現しました。また、USJ方面に直通するパターンが現行の3本/時から4本/時(15分毎)に増発され、USJへの足がさらに便利になります。これに伴い、西九条から桜島線を往復するシャトル列車は廃止、環状線を1周する環状普通が6本/時から4本/時に削減されるます。
【JR宝塚線】
JR宝塚線は宝塚から大阪駅に向かう快速が2本/時から4本/時に倍増し非常に便利になります。それに伴い東西線から宝塚線に乗り入れていた直通快速4本が塚口で折り返す斬新なパターンに変更されます。
その他にも、新快速が土日終日、平日の約70%が12両編成に増強され、新たに南草津駅を停車駅が加わります。しかし全ての快速は大阪駅に通ず、という今回の思い切ったダイヤ改正は大阪ステーションシティにかけるJR西日本の本気度をかんじました。また、直通快速の大増発と合わせて、利用実態に合わせてダイヤパターンを見直し普通を大幅に削減するなど、JR西のしたたかさも見えました。
今回の南アーバン線区のダイヤパターン15分化、吉と出るか凶と出るか?3月改正が楽しみになってきました。






