
JR西日本は2018年3月7日付のニュースリリースで、和歌山線・桜井線で運用している105系・117系の置換えとして227系を導入すると発表しました!新型車両は広島エリアに導入された227系のロングシートバージョン。2両編成×28本、計56両を導入する予定で、2019年春から順次投入を開始、2020年春に全車両の置換えを完了する計画です。
【出典元】
→JR西日本>和歌山線・桜井線への新型車両導入と車載型IC改札機を使用したICOCAエリア拡大について
→産経新聞>古都に緑のIC改札車両 JR西、新型227系導入

・安全性
最新の車両で導入している車両異常挙動検知装置や先頭車間転落防止ホロの設置、戸挟み検知装置、EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)、とっさの際に掴まりやすい形状・オレンジ色調の吊手、手スリの採用など、安全性を高る。最新のJR西の流儀にそったインテリアデザイン。
・快適性
全てのお客様に快適にご利用いただける様に多機能トイレ・車椅子スペース設置や、車内灯としてLED照明の採用、自動温度調節による空調の最適化など、サービスを充実。105系のバスクーラーよ、サヨウナラ。
・利便性
車載型IC改札機による円滑な乗り降りや、車内ドア上部の情報表示装置による行き先案内、自動案内放送(日英2カ国語対応)を活用した乗り降りの円滑化など、乗客への接客対応・サービスを充実。ドア上部のLEDは千鳥配置ではなく全ドア上に設置。
・デザイン
これまでの近畿エリアの車両のデザインを継承しつつ、扉の両側壁部分を中心にカラーリング。走行する奈良と和歌山エリアに共通する文化・歴史・自然の奥深さを表現した緑色を基調としています。塗り分けパターンは環状線323系の緑Versionといった感じです。
車載型IC改札機を使用したICOCAエリア拡大

また、今回の発表では、新型車両に全車置き換え完了後「車載型IC改札機」を使用する事で、奈良県下全域ならびに和歌山線全線がICOCAエリアとなる事が明らかになりました。2020年春にサービスを開始する予定との事です。
桜井線・和歌山線の117系、105系、特に105系の老朽化は、国鉄時代に常磐緩行線から捻出された103系を中心に改造された車両で、後付けクーラーは能力が低く「バスクーラー」などと呼ばれ冷房の効きの悪さから酷評されてきました。これらの車両群の置き換え待ったなしだったので「ようやく」といった感じです。
奈良県内のJRローカル線にまで新車が入り出すと、通勤電車の新造が途絶えて久しい近鉄、特に大阪線、南大阪線の古さが際立つ事になります。これに刺激を受けて近鉄も新型通勤電車の導入を行う好循環を期待と思いました。
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