出展:GoogleMAP
積水ハウス、旧大阪警察病院跡地に超高層住宅を建設へ。敷地8,800㎡、周辺と調和する大規模開発が浮上しました!2025年2月、積水ハウスは、大阪市天王寺区北山町の旧大阪警察病院跡地(敷地面積約8,800㎡)を取得し、解体工事に着手しました。須藤 しょうた氏(大阪市会議員) のポストによると、
この跡地において、地上50階建・総戸数500~550戸規模の大規模タワーマンションの建設が予定されており、2032年の完成を目指している、とのことです。大阪市内で近年完成した地上50階建て程度のタワーマンションを参考にすると、新ビルの高さは170〜180m程度になると思われます。
計画地の立地と地域特性
本計画地は、交通利便性が高い一方、古くからの住宅街や学校が密集し、落ち着いた住環境を形成しています。そのため、単なる高層開発にとどまらず、地域と調和した計画が求められる場所と言えるでしょう。
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所在地:大阪市天王寺区北山町
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敷地面積:約8,800㎡
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最寄駅:
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JR大阪環状線「桃谷駅」 徒歩約10分
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Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」 徒歩約10分
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地域性:
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文教地区(天王寺高校、清風学園など)
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一戸建てと中層住宅が混在する閑静な住宅街
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北山町地区地区計画の都市計画的視点(大阪市原案より)
大阪市はこのエリアに対し、「北山町地区地区計画」を決定し、以下のような指針を設定しています:
● 基本目標
歴史・文化・教育資源を活かしながら、良好な住環境と生活利便性を兼ね備えた都市空間を形成する
● 都市計画上の制限と整備方針(抜粋)
区分 | 容積率(上限) | 建ぺい率(上限) | 建築面積(下限) |
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A地区 | 600% | 50% | 1,000㎡以上 |
B地区 | 600% | 30% | 1,000㎡以上 |
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壁面後退・意匠規制・広告物制限・生垣等の景観配慮
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多目的広場(約1,800㎡)、歩道状空地(幅2.5〜4.0m)を整備
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バリアフリー、防災対応、ヒートアイランド対策の導入
これらの条件に従い、タワーマンション計画は地区の一体整備の中核として位置づけられます。
タワーマンション計画の概要(予定)

項目 | 内容 |
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事業主体 | 積水ハウス |
建物規模 | 地上50階建、総戸数500~550戸規模 |
建物高さ | 約170〜180m程度(予想) |
敷地面積 | 約8,800㎡ |
完成予定 | 2032年 |
併設機能 | クリニック、生鮮食品売り場、五条小学校向け多目的教室4室 |

積水ハウスが手掛けた「グランドメゾン上町一丁目タワー」(地上36階、高さ:127.98m)
天王寺区北山町で進む再開発は、梅田や難波のような派手な都市改造とは一線を画し、「暮らし」と「地域性」に根ざした都市再生プロジェクトといえます。積水ハウスは、これまでも上町台地エリアで複数のタワーマンションを手がけてきましたが、今回も同社が得意とする上質な街づくり、グランドメゾンシリーズに代表される思想を活かし、文教・自然・生活が融合する住宅エリアを、より魅力的に活性化させる注目の計画となっています。
近隣の「ブランズタワー天王寺真田山」などに続く形で、天王寺エリアは今後も「住まう都心」として、さらなる進化を遂げていくことが期待されます。