南海なんば駅から徒歩1分の場所に、新たなランドマークが誕生しました。ANAファシリティーズと南海電鉄が手掛ける「ANAスカイコネクトなんば」が、2025年2月28日に竣工しました。オフィスと商業施設が融合した9階建ての複合ビルで、都市の新たなハブとして機能することが期待されています。
このプロジェクトは、南海電鉄が開発した建物をANAファシリティーズが一括借り上げし、地域の活性化とワークスタイルの多様化を推進するものです。「ANAスカイコネクト」の名の通り、空と地上、過去と未来、地域と世界をつなぐことをコンセプトに掲げています。
オフィス&シェアスペース

5階から9階にはオフィスフロアが配置され、約60坪のコンパクトなオフィス空間が提供されます。フレキシブルな空間設計により、多様な企業ニーズに対応できる仕様となっており、2025年3月から入居が始まる予定です。
さらに、3階と4階にはANAファシリティーズが手掛けるシェアオフィス「ANA WORK CABIN」がオープンします。スタートアップやスモールビジネス向けに、2~5人規模のワークスペースを提供し、貸会議室やリフレッシュスペースも完備。利用者のビジネスの成長を後押しする環境が整えられています。こちらは2025年5月に開業予定です。
「TechnoBird Lounge」が大阪進出!

このビルの注目ポイントの一つが、2階にオープン予定の「TechnoBird Lounge(仮称)」です。西日本唯一の本格フライトシミュレーター施設を運営するテクノバードが、神戸に続き大阪・なんばへ進出します。
神戸・長田区にあるテクノバード本店では、ボーイング737-800やセスナ172スカイホークなど3機種のシミュレーターを備え、初心者からライセンス取得を目指す人まで対応しています。初回トライアルプラン(60分11,000円)や、親子向けファミリープラン(30分5,500円)も用意されており、航空ファンだけでなく一般の来場者にも開かれた施設です。
なんばに誕生する「TechnoBird Lounge(仮称)」では、ボーイング737MAXの最新シミュレーターが導入され、よりリアルな操縦体験が可能になります。個人のフライト体験はもちろん、企業研修やイベント、テレビ収録にも活用される予定です。2025年5月にオープン予定となっており、関西エリアにおける航空体験の拠点となることが期待されています。
都市の新たな賑わいを創出するハブへ

1階にはタリーズコーヒーが出店し、オフィスワーカーや観光客の憩いの場となります。カフェ利用だけでなく、ビジネスの合間にリラックスできる空間としても期待されています。タリーズコーヒーのオープンは2025年4月末を予定しており、なんばエリアの新たなスポットとなるでしょう。
南海電鉄とANAファシリティーズがタッグを組み、都市のダイナミズムを加速させる「ANAスカイコネクトなんば」。オフィス、シェアスペース、フライトシミュレーター、カフェが融合することで、都市に新たな賑わいを生み出す拠点となるでしょう。