大阪府は、府営りんくう公園（中地区）において、民間ノウハウをより積極的に活用し、利用者サービスを高め、公園の魅力向上を図るため、整備・管理運営を行う事業者を公募すると発表しました！
大阪の玄関口「関西国際空港」の対岸に位置する「りんくう公園」は、泉佐野市・泉南郡田尻町にまたがる、海岸沿いに南北約5km、面積約61haに及ぶ広大な公園で、シーサイド緑地や森林緑地など多彩な自然環境が広がります。
また、「りんくう公園」の北側にはアウトレットモールやシーサイド緑地などがあり、南側には「 SENNAN LONG PARＫ」がオープンし、グランピングやBBQスペース、マルシェ、スポーツ施設が整備され賑わいを見せています。
【出展元】
→府営りんくう公園(中地区)における新たな管理運営制度による整備・管理運営事業者の募集について
→府営りんくう公園（シーサイド緑地中地区）の整備検討に向けたサウンディング型市場調査の実施
今回整備される「りんくう公園」中地区（4.9ha）は、公園の中央部に位置しながらも長年未整備の状態が続いていましたが、ついに事業者の公募がスタートしました。中地区には「カフェ」や「レストラン」などの賑わい拠点が設けられる予定で、北・中・南の沿岸部に連続した賑わいが生まれる事になります。『大阪・関西万博』が開催される2025年4月に完成予定で、事業期間は20年間です。
筆者撮影：SENNAN LONG PARK（泉南ロングパーク）
未整備区域の整備は」、公園の一般園地（園路等）と民活施設（収益施設）を一体的に整備する公募設置管理制度【Park-PFI】と、一般園地の管理運営を行う指定管理者制度を併用する仕組みを導入します。Park-PFIは、公共施設の整備・管理・運営に関する事業費の一部または全部を民間事業者が負担し、その対価として施設の使用料等の収入権を得る制度です。指定管理者制度とは、公共施設の管理運営を民間事業者に委託する制度です。
今回の事業では、りんくう公園・中地区に作られた飲食店や売店で得られた収益の一部を周辺の園路などの整備に当てる事で、公園の管理運営が一体的に行われます。
筆者撮影：「りんくう公園」中地区（4.9ha）の様子
大阪府では府営公園の基本的な整備・管理・運営の方向性を示した「大阪府営公園マスタープラン」と各公園における具体的な取組の方策等を示した「府営公園ごとのマネジメントプラン(案)」を策定しており、事業ではこれらに沿った提案を求めます。募集期間は2023年5月31日から7月28日までで、施設開業予定は2025年4月、事業期間は20年間で、外部委員で構成する選定委員会が提出された公募設置等計画等について審査し、設置等予定者及び指定管理候補者を選定します。
本事業では、この魅力的な立地条件を活かし、民間事業者のアイデアや活力をより積極的に活用して、利用者ニーズに応える施設やサービスの提供が期待されています。
