「もと扇町庁舎用地・南側用地」の開発事業者はヒューリック、医誠会、仁厚医学研究所Gに決定



大阪市は、「もと扇町庁舎用地」及び「もと扇町庁舎南側用地」売却に関する開発事業者募集プロポーザルにかかる事業予定者を決定しました。事業予定者はヒューリック株式会社、医療法人医誠会、一般財団法人仁厚医学研究所(3者共同)。提案価格は80億円でした。

建設地は、大阪市北区南扇町71(北側:4,470.63平米)と南扇町11(南側:4,683.57平米)で、医療施設(560床の総合病院)がメインで、「賑わい創出」機能として、劇場、健美カフェ・コンビニ、ツアーデスク等を併設した複合施設が提案されました。

 

【出典元】
もと扇町庁舎用地及びもと扇町庁舎南側用地売却に関する開発事業者募集プロポーザルにかかる事業予定者の決定について

 

 

 

 



計画の概要

1)560床の総合病院(医療施設)と、劇場、健美カフェ・コンビニ、ツアーデスク等を併設し、「賑わい創出」機能をもった複合施設

2)規模は、北側:地下1、地上8階建て、南側:地下1階、地上13階建て

3)南北建物を市道上の連絡ブリッジで接続

4)劇場は、「150席から200席のホール」1か所と「50席から100席のミニホール」1か所を設置

5)災害時に帰宅困難者への一時滞留スペースとして開放する機能の確保が盛り込まれた

6)壁面緑化、屋上緑化、さらにミツバチの飼育も行う。

7)文化創造拠点「扇町ミュージアムキューブ」を内包(下記参照)

 

 

 

文化創造拠点となる「扇町ミュージアムキューブ」

 



LIVEキューブ:客席数150〜200席のホール。舞台の形や寸法が変更可能で幅広い創作活動に対応するフレキシブルな空間

VRキューブ:客席数50〜100席のミニホール。VRアート、映画館、落語、トークショー、ギャラリーなど

COキューブ:多目的な小部屋が立体的に積み重なったおもちゃ箱の様なアート空間。展示、物販、ワークショップ、稽古など。コミュニケーション、コラボレーションを創出。

 

南森町〜扇町はアイドル、アーチストの卵が集う街

扇町に関テレがある事や、梅田に近い事などから、計画地の周辺にはギャラリーや貸スタジオが点在しています。某所にはアイドルの卵が集い稽古に励んでいる、知る人ぞ知るスポットなどもあります。また、歌手のオーディションなどが開かれるスタジオなども。この様な地域事情を理解した上で「扇町ミュージアムキューブ」を提案してきたのであれば、企画者は相当解っているな、と思います。ハード面はこれらの潜在的なニーズを受け止める内容だと思いますが、合わせて小さな卵たちを温めて育てるソフト的な支援があれば、支持が集まると思います。箱だけではお洒落な「カルチャーセンター」となるでしょうね。