三井不動産×日鉄興和不動産、京都・八幡で大規模物流拠点開発が始動。「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」着工、総延床面積24万㎡超のフラッグシップ施設へ

三井不動産と日鉄興和不動産は2026年3月16日、京都府八幡市で開発を進める物流施設「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」に着工したと発表しました。両社の共同開発としては「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」に続く2件目で、2027年8月末の竣工を予定しています。さらに同敷地南側では、2026年10月に「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅱ」の着工も予定されており、2棟合計の総延床面積は約24万㎡超に達する大規模物流拠点となる計画です。

本計画地は、第二京阪道路「京田辺松井」ICから約3.7km、新名神高速道路「八幡京田辺」ICから約2.8kmに位置し、京都・大阪・神戸を結ぶ関西広域物流の要衝にあります。将来的には新名神高速道路の全線開通によって、名古屋方面や神戸方面へのアクセス向上も見込まれており、関西における東西ハブ拠点としてのポテンシャルは高いといえます。


まずⅠ棟を着工、続いてⅡ棟へ。八幡で進む段階的な大規模開発


今回着工した「MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ」は、敷地面積約36,620㎡、延床面積約78,155㎡、地上4階建て・スロープ型・鉄骨造のマルチテナント型物流施設です。設計は大林組、施工は大林組・広成建設特定建設工事共同企業体が担当します。

続いて計画されている「Ⅱ」は、敷地面積約78,815㎡、延床面積約161,488㎡、地上4階建て・ダブルランプ型・鉄骨造で、2028年9月末の竣工を予定しています。ⅠとⅡを合わせると総延床面積は約239,643㎡となり、関西圏でも有力な大規模物流プレートの1つになります。


注目点は「広さ」だけではない。物流オペレーションを強く意識した実務的な施設仕様

この計画の特徴は、単に規模が大きいだけではなく、運送事業者や荷主の実務に踏み込んだ仕様を採り入れている点にあります。

「Ⅰ」では1階トラックバースを車庫登録可能な仕様とし、一般貨物自動車運送事業の許可要件である車庫機能を施設内で確保できるようにしました。これにより、倉庫・車庫・事務所を一体運用でき、拠点分散による管理コストや移動ロスの削減が期待されます。ドライバーの働きやすさや、運送会社の運営効率改善にもつながる設計です。

また、各階すべてのトラックバースでロングウイング車の接車に対応し、全階で2.0tフォークリフトが走行可能な床設定を採用しています。物流現場では荷姿や車両条件が多様化しており、こうした柔軟性の高さはテナント誘致の競争力を左右するポイントになりそうです。

さらに、上層階には作業用空調を備え、低層階でも将来的な空調設置が可能な仕様としています。京都南部は夏季の暑熱環境が厳しく、労働環境改善は近年の物流施設で重要な差別化要素の1つになっています。本計画は、こうした人手不足時代の施設要求をかなり正面から織り込んだ内容といえます。


地域と対立しない物流施設へ。八幡の風景や地形を意識したデザインを採用


物流施設は機能優先になりがちですが、本計画では地域との調和も前面に出しています。外観は、桂川・宇治川・木津川が合流する八幡市の地形的特徴を踏まえ、「三川合流」を想起させる流れを意識した2棟一体的なデザインとし、周辺景観に馴染む“風景としての物流施設”を目指しています。

内装面でも、エントランスやラウンジに周辺風景に準じた色彩を採り入れたほか、「Ⅰ」のサブエントランスでは八幡市の名産であるをモチーフにしたルーバーを採用。建物そのものを地域資源の発信装置として位置づけようとする姿勢が見て取れます。


BCPと環境性能も高水準。72時間対応非常用発電機、敷地嵩上げ、太陽光PPAを導入

BCP対応では、停電時にも荷役機能や事務所機能を一定時間維持できるよう、最大72時間対応の非常用発電機を設置し、防災備蓄倉庫も整備します。加えて、大谷川の洪水時浸水想定に備え、敷地を周辺地盤より約1.1m嵩上げしています。物流施設は止まらないこと自体が価値になるため、こうした事業継続性の強化は重要です。

環境面では、屋根上に太陽光PPAの導入を予定しており、2棟合計の発電容量は約8MW以上を見込んでいます。内訳はⅠが約2.9MW、Ⅱが約5.3MWです。さらに、木質耐火被覆や木材・竹・間伐材家具など地域資源の活用も進め、『ZEB』認証、DBJ Green Building認証、CASBEE Aランク評価の取得を予定しています。

計画概要

MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅰ
所在地:京都府八幡市戸津水戸城301他
アクセス:第二京阪道路「京田辺松井」IC 約3.7km/新名神高速道路「八幡京田辺」IC 約2.8km
交通:京阪本線「樟葉」駅 バス約12分、京阪バス「御幸谷」停 徒歩7分
階数:地上4階
構造:鉄骨造
主用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:約36,620㎡
延床面積:約78,155㎡
設計者:大林組
施工者:大林組・広成建設特定建設工事共同企業体
着工:2026年3月16日
竣工予定:2027年8月末

MFLP・LOGIFRONT京都八幡Ⅱ
所在地:京都府八幡市戸津水戸城301他
アクセス:Ⅰと同様
階数:地上4階
構造:鉄骨造
主用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:約78,815㎡
延床面積:約161,488㎡
規模形式:ダブルランプ
着工予定:2026年10月
竣工予定:2028年9月末






出典

  • 三井不動産・日鉄興和不動産 公式リリース

  • PR TIMES掲載の公式発表転載

  • R.E.port記事

  • LNEWS記事

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