星光ビル管理は2026年7月31日、老朽化した既存ビルを解体し、新たなオフィスビルを建設する「(仮称)日生伏見町ビル建替計画」を発表しました。
新ビルは地上14階、高さ約70m、延床面積約6,700坪(約2.21万㎡)。大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」12・13番出口から徒歩1分の立地に、制震構造や2回線受電、浸水対策を備えたオフィスビルを整備します。竣工は2030年夏頃を予定しています。
当サイトでは2024年3月、テナント退去が進む状況から建替えの可能性を「再開発の卵」として取り上げました。当時は用途や規模が公表されていませんでしたが、今回の発表によって、用途、階数、高さ、延床面積、建物仕様、完成時期まで計画の全体像が明らかになりました。
(仮称)日生伏見町ビル建替計画 概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計画名 | (仮称)日生伏見町ビル建替計画 |
| 所在地 | 大阪市中央区伏見町4丁目4番1号 |
| 事業主 | 星光ビル管理株式会社 |
| 用途 | オフィス |
| 敷地面積 | 3,298.25㎡ |
| 延床面積 | 約6,700坪(約22,100㎡) |
| 規模 | 地上14階 |
| 高さ | 約70m |
| 構造 | 鉄骨造・制震構造 |
| 貸床面積 | 3~7階:約410坪/8~14階:約320坪 |
| 天井高 | 2,800mm |
| OAフロア | 100mm |
| アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」12・13番出口から徒歩1分 |
| 竣工予定 | 2030年夏頃 |
淀屋橋駅徒歩1分、星光ビル管理の「創業の地」を再整備

解体工事前の旧ビルの様子
計画地は、大阪を代表するビジネス街の一つである淀屋橋・伏見町4丁目。御堂筋から西へ入った場所に位置し、大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」の12・13番出口から徒歩1分という高い交通利便性を備えています。この場所は、星光ビル管理にとって事業の原点でもあります。
同社は1950年、この地で貸ビル業を開始しました。その後、設備管理、警備、清掃、設備機器の保守点検などへ事業領域を広げ、現在では西日本・東海地域を中心に2,360棟のビルメンテナンス管理業務を受託しています。
現在の日生伏見町ビルは1970年代から段階的に整備され、長年にわたり同社の事業を支えてきました。
今回の計画は、老朽化した建物を更新するとともに、創業地を現在のオフィス需要に対応した建物へ再構築するプロジェクトと位置付けられます。
1フロア最大約410坪、まとまったオフィス需要に対応

オフィスフロアは、3~7階が1フロア約410坪、8~14階が約320坪。天井高は2,800mm、OAフロアは100mmを確保します。淀屋橋駅徒歩1分という立地に加え、1フロア300~400坪台のまとまった床面積を確保することで、企業の大阪拠点や支社、複数部署を集約するオフィス需要にも対応しやすい構成です。
公表された貸床面積を合計すると、オフィス部分は約4,290坪規模となります。
制震・2回線受電・浸水対策でBCPを強化
建物計画では、地震や停電、水害への対応力を重視しています。構造には制震構造を採用。電力供給では、異なる変電所から受電する2回線受電を導入し、電源障害への備えを強化します。さらに、受変電設備などを屋上、受水槽と防災センターを2階に配置。大規模地震に加え、高潮や内水氾濫による浸水リスクも想定した設備構成とします。環境面では「ZEB Oriented」取得を計画しており、省エネルギー性能の向上も図ります。星光ビル管理はビル管理を主力事業としており、今回の計画では、長年培ってきた設備管理や防災、維持管理のノウハウを建物そのものに反映する考えです。
2030年、淀屋橋に新たなオフィスストック

グラングリーン大阪や淀屋橋ゲートタワーなど大型オフィスの供給が一巡すると、大阪では新規供給がいったん細り、オフィス需給の引き締まった状態が続くとみられます。
2030年夏頃の竣工を予定する新・日生伏見町ビルは、こうした供給の端境期を経て登場する、次の供給サイクルを担う新築オフィスの一つとして注目されそうです。
出典・参考資料
- 星光ビル管理株式会社「(仮称)日生伏見町ビル建替計画について」(2026年7月31日)
- 星光ビル管理株式会社「沿革」
- 建通新聞「日生伏見町ビル解体」
- 三幸エステート「オフィスマーケット2026年9月号 大阪」
- オフィスナビ「(仮称)日生伏見町ビル建替計画」
- Re-urbanization -再都市化-「【再開発の卵】日生伏見町ビル本館・新館 建て替え計画」
Visited 3,666 times, 3,666 visit(s) today


