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JR西日本がDEC700形 新型電気式気動車を試験導入!ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力でモーター駆動



JR西日本は2021年6月25日付けのニュースリリースで、さらなる安全性・安定性・快適性の向上と、電車・気動車のシステム共通化によるメンテナンス技術の向上と効率化を図り、次世代車両への転換に向けた各種技術検証を実施することを目的に、新型電気式気動車DEC700形を導入すると発表しました!

DEC700形はユニット化が進められおり、運転台や機器室をユニットとして車両に組み込むことで、工期の短縮やコスト低減が期待されています。外装デザインは中国地域色である黄色をベースカラーとし、窓周りに新快速などに使用されている223系に似た「茶色の帯」は配されており、JR西日本に多く見られるカラーリングを踏襲しています。

【出展元】
新型電気式気動車(DEC700)の導入について 

 


(1)車両概要 :形式 : DEC700 形 、両数 : 1 両×1 編成
(2)スケジュール ・今後、試運転、各種性能確認試験、将来に向けた各種技術検証を実施
(3)車両配置区所 広島支社 下関総合車両所 新山口支所

 

 

 



DEC700形は、ディーゼル・エレクトリック方式の電気式気動車で、ディーゼルエンジンで発電機を駆動し、その発生電力でモーターを回して走行します。ディーゼル・エレクトリック方式は、通常動力の潜水艦で使用されている方式ですね。また、バッテリーの搭載による「シリーズハイブリッド化」への変更も可能な構造となっており、今後の技術検証時にバッテリーが追加される予定となっています。

 

 

 


姫新線に導入されたJR西日本-キハ127系の車内。DEC700形のインテリアはどうなる?

DEC700形は、高価格なハイブリッド車からバッテリーを除いた電気気動車という新ジャンルの鉄道車両となります。ディーゼルエンジンで発電機の電気を用いた「モーター」駆動にする事で、強力かつ滑らかな加速が得られそうです。試験の初期はバッテリーを積んでいませんが、搭載すると、日産自動車のeパワーと同様のハイブリッドシステムとなります。

また、DEC700形は、電車・気動車のシステム統合により、メンテナンス技術の効率化や、機械部品の削減による運行時・メンテナンス時の安全性・安定性の向上が期待されており、非電化路線の効率化はかる上でも、非常に重要な試験車両となりそうです。

 

JR西日本-キハ127系(キハ122系)

1 COMMENT

アリー my dear

この車両の試験運転で得られたデータを基に、既存の一般形気動車キハ40・47の置き換えがスムーズに進められるように期待します。

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