
JR東日本とJR西日本は2024年7月5日付けのニュースリリースで、在来線車両における装置・部品の共通化を目指すと発表しました!
少子化に伴い労働生産人口が減り、中長期的には旅客輸送量の減少が見込まれる中、装置・部品の共通化を進めることで、人手不足が深刻化しつつあるメーカーの設計負担を減らし、調達の容易化を図り、コストを抑制し、将来にわたり安定的な輸送サービスを提供する狙いがあります。
両社は、新型車両の投入に合わせ、5〜10年後をめどにモーターや行き先表示器などを順次そろえる他、オイルダンパーや、パンタグラフなどを共通化。車体の幅や長さ、外観デザインなども統一できるかは今後検討。大手2社が仕様をそろえることで製造プロセスの効率化やコスト削減を図ります。
【出典元】
→JR東日本とJR西日本が車両の装置・部品共通化の検討を開始

これまでも、JR東日本とJR西日本は、北陸新幹線 E7 系/W7 系の共同設計、相互直通運転を行っており新幹線を共同で運行しています。2023年 4月には覚書を締結し、E7 系/W7 系をベースとした新幹線の自動運転の実現に向けた技術検討も協力して進めています。
JR東日本の在来線車両は約10,000両、JR西日本は5,000両程度を保有しており、大手2社の装置・部品の共通化は、業界に相当なインパクトを与える事になりそうです。

