国土交通省は、総合政策の1つとして2016年に石井大臣を本部長とした、国土交通省生産性革命本部を設置し、「生産性革命プロジェクト」を推進しています。国土交通省生産性革命プロジェクトは、人口減少時代を迎え、これまで成長を支えてきた労働者が減少する中、労働者の減少を上回る生産性を向上させることで、経済成長の実現を目指す取り組みです。プロジェクトは「社会のベース」「産業別」「未来型」投資・新技術という3つの切り口から、「生産性革命プロジェクト 20」を選定、各プロジェクト毎に具体的な施策を実施、進捗管理を行っています。
国土交通省「生産性革命プロジェクト 20」 の具体化状況について
2018年5月29日 参考資料より
1.ピンポイント渋滞対策
2.高速道路を賢く使う料金制度
3.クルーズ新時代の実現~訪日クルーズ旅客500万人の目標実現に向けて~
4.コンパクト・プラス・ネットワーク~密度の経済で生産性を向上~
5. 不動産最適活用の促進 ~土地・不動産への再生投資と市場の拡大~
6.インフラメンテナンス革命~確実かつ効率的なインフラメンテナンスの推進~
7.ダム再生~地域経済を支える利水・治水能力の早期向上~
8.航空インフラ革命~空港と管制のベストミックス~
9. i-Constructionの「深化」×Open Innovation
10.攻めの住宅ストックビジネスの推進
11.i-Shippingと j-Ocean ~「海事生産性革命」強い産業、高い成長、豊かな地方~
12.物流生産性革命~効率的で高付加価値なスマート物流の実現~
13.道路の物流イノベーション~トラック輸送の生産性向上~
14.観光産業の革新 ~観光産業を我が国の基幹産業に~(宿泊業の改革)
15.下水道イノベーション ~ “日本産資源” 創出戦略~
16.鉄道生産性革命~次世代技術の展開による生産性向上~
17.ビッグデータを活用した交通安全対策
18.「質の高いインフラ」の海外展開~巨大市場を日本の起爆剤に~
19.クルマのICT革命 ~ 自動運転 × 社会実装~
20.気象ビジネス市場の創出
2018年5月29日に行われた、国土交通省生産性革命本部(第7回会合)において、「生産性革命プロジェクト」の追加候補プロジェクト(案)が検討されました。その中の1つ「社会のベース」の生産性を高めるプロジェクトとして、地方創生回廊中央駅構想~新大阪が、日本の地方と地方をつなぐ~が追加候補として取り上げられました。「地方創生回廊中央駅構想」とは、リニア中央新幹線や北陸新幹線の大阪延伸を見据え、新大阪駅に大規模な地下ホームを新設し、東京と並ぶ新幹線網の拠点駅にする構想です。
新大阪駅では現在、高架ホームに東海道・山陽・九州新幹線が乗り入れていますが、既に駅ホームの容量が逼迫しており、発着本数を増やす余地が乏しく、新たな路線の受け入れは難しい状況です。そこで新たに地下ホームを新設し、山陽・九州新幹線と接続することで、容量制約の解消を図り、ボトルネックを解消し生産性を向上させます。
九州新幹線、同・長崎ルート、北陸新幹線、中央リニア新幹線を地下にホームを集約できれば、各新幹線の乗り換えが容易になるほか、各地方と新大阪を結ぶ結節が強化されます。これにより新大阪駅は新幹線ネットワークのハブとして位置づけられ、東京と並び日本の地方と地方をつなぐ中心的役割を果たす事になります。また大阪が東京に並ぶ拠点地域になる事で民間投資が呼び込まれ、 東京一極集中の改善につながる、としています。
【出典元】→国土交通省>「国土交通省生産性革命プロジェクト(第4版)」(案)
九州新幹線を行く800系つばめです。つばめは、九州新幹線内のみの運行となっています。新大阪に乗り入れる、さくら、みずほは、編成長が8両と短い上に本数も少ない事から予約を取るのが困難な状況となっています。増発出来ない要因の1つに新大阪駅の容量逼迫があります。
2023年春に敦賀まで延伸される北陸新幹線。昨年、新大阪までの大まなかルートがようやく決まりました。財源問題もあり、大阪延伸の着工が2031年度着工、2046年開業と気が遠くなるほどの時間がかかる計画となっています。ここは国内有数のミッシングリンクとなりますので、大幅前倒しでの着工と早期の新大阪までの全線開業が望まれます。
新大阪駅に地下ホームを建設し新幹線ネットワークのハブとする「地方創生回廊中央駅構想」は、新幹線の全国ネットワークの構築による「地方創生回廊」の実現に寄与します。
◆高速鉄道ネットワークの機能強化
・新幹線ネットワークの一層の機能発揮。
・ 新大阪を拠点として、日本全国、地方と地方をつなぐ 効果が強化され、新幹線の全国ネットワークを構築。 →地方に経済成長のチャンス。
◆地域経済効果
・民間投資が呼び込まれ、大阪が東京に並ぶ拠点地域に
→東京一極集中の改善につながる。
◆観光
・大阪は、日本のインバウンド需要を牽引する地域
→新大阪駅は関西空港にも直結し、日本全体のイ ンバウンド需要喚起にも効果。
◆インフラ活用
・ 2019年のG20サミット(大阪)や2020年東京五輪、誘致を目指している2025年大阪万博後の日本の成長を見据え、新幹線等の交通インフラを最大 限に活用。
国土交通省は、「地方創生回廊中央駅構想」について、2019年度予算の概算要求に調査費を盛り込み、構造の検討や建設費の試算、需要予測に着手する方針です。「生産性革命プロジェクト 20」の追加プロジェクトに選定されれば、構想はさらに現実味を帯びてきます。国土交通省など、中央省庁が進める政策は、このような◯◯本部や△△プロジェクト、シンクタンクの助言等を受け、政治家の意向を加味しつつ、優先順位を付け、策定、決定、実行されています。「生産性革命プロジェクト」に選定されている、羽田空港や成田空港の機能強化、首都圏の高速道路整備などは驚くほど詳細に検討、実施されつつあります。新大阪駅を東京駅と並ぶ、全国新幹線ネットワークのハブ駅にする「地方創生回廊中央駅構想」。是非とも実現に向けて動いて欲しいと思いました。
人は長生きすればいいが、世界や自然は待ってくれない。気候変動、感染症蔓延、もっと早くやるべきだった。鉄道とは脱線するがインフラつながりで。まずはこれから作るNHK地方局の同地域第一民間放送並の規模に変更、大阪は新大阪駅付近に第2スタジオを作ればいい。
網干総合車両所宮原支所を移転、その地下に建設、その地上部にはビル群を建設する・・・
伊丹の関係があって高さ200メートルなんてのは期待出来ないが新大阪の拠点下並びに大阪の広範囲化は進む。
新大阪、中津が日本有数のベンチャーの本拠地となりつつあるのを御存じない?
新幹線の話題
https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/06/page_12600.html
“新幹線の車内無料Wi-Fi 「Shinkansen Free Wi-Fi」サービスの開始について”=東海道・山陽・九州新幹線
それをやる位なら梅田の方に北陸新幹線を伸ばしてその地下に建設するべきでは?
そして山陽新幹線と接続して山陽新幹線以西を走る便の起点にも運用する様にするべき。
いずれにせよ新大阪に建設した所で「遅きに失している」
>リニアは京都を通りませんよ、奈良を通ります。
そうでしたね。すみません。
ただ、リニアと北陸新幹線、同時に新大阪延伸になりそうなのは嬉しいですね。
[地方創生回廊中央駅]と言っても、タクシー乗り場しかない、今の殺風景な駅前では?
このまま地下に建設しても、乗り換えるだけのハブ駅になってしまいます。
長距離列車のターミナルまで地下に押し込めるのは日本だけじゃないですか?
新大阪の地下に駅を造るのは昔は無理でも技術の進歩で今は可能でしょう。
JR東海としてもリニアの需要を少しでも増やすためにはリニア中央新幹線と山陽・九州、北陸の既存若しくは整備決定の新幹線、これから整備が期待される新幹線との乗り継ぎ需要は無視できない。
JR東海が名古屋だけが大事、あとは知らんという企業でなければこの新大阪駅新幹線ハブ化計画を否定はしないと思います。
うーん、今更ですね。そもそも新大阪に地下ホームって建設できるんですか?確か御堂筋線が新大阪付近で高架を通っているのも地盤の関係で地下にホームを掘るのが難しいからでは・・・?
あとJR東海が絶対首を縦に振らないです。
新幹線も大事ですが、関空にもっと力を入れて欲しい。関空のパンクもかなり深刻ですよ。新ターミナルの整備も需要に追いついてませんやん。
この財源で関空のキャパシティやハブ能力をさらに強化して、そのアクセスとしてなにわ筋線開通を前倒ししたほうが大阪にとって経済効果は大きいし一極集中の改善につながるかと。先細りしか見えない国内より、今も成長を続ける海外に目を向けた拠点整備を。関空や大阪のポテンシャルの高さは、現在進行形でアジア諸国が証明してくれています。
こんなこと言いたくないけど、正直リニア大阪開通のころには、たぶん地方壊滅してますよ。
リニアは京都を通りませんよ、奈良を通ります。
京都を通るのは北陸新幹線です。
京都駅から新大阪駅まで、リニアと一緒に工事して、同時に開通といった感じですかね?
JR西としても、自由に使える新幹線の新大阪駅が今すぐにでも欲しいところでしょうが…余りに先が長すぎますね。でも、こういう話が中央から出てくると言うのも、最近の大阪に風が吹いて来ているからで、更に風を吹かすためにも万博とIRは絶対に必要だと思います。それが実現成功すれば延伸開業の前倒しや地下の中央駅構想の実現もあり得る話じゃないでしょうか。
今更何を言っているのか?
完璧に遅きに失している。
東京霞ヶ関幕府は解体せよ。
東京特別大阪蔑視ではない、ようやくまともな鉄道政策が出てきましたか。
この構想は是非とも実現してもらいたいものです(実現時私はこの世にはもういないでしょうがそれでも)。実現すれば新大阪は梅田を超えるかもしれませんね!