
読売テレビは、2014年8月28日に大阪市中央区城見の大阪ビジネスパーク(OBP)の現社屋から南西へ約400メートル先にあるシアターBRAVA!(MBS所有、2016年春営業終了)の跡地に新社屋を建設することを発表、現在、新社屋建設工事がすすんでいます。新社屋は、敷地面積:12,495.90m2、延床面積:51,194.58m2の規模で現社屋の約1.5倍に広がります。新社屋は2016年秋に着工、開局記念日に当たる2019年8月28日の稼動開始を目指す計画です。そこで気になっていたのが、この現社屋。テレビ局の本社事務所&スタジオとして建設されたこのビルが他に転用が効くのか?それとも解体の上、新しいビルが建設されるのか、ビルマニアの間では注目があつまっていました。

【スペック】
名称:読売テレビ本社ビル
所在地:大阪府大阪市中央区城見2-2-33
階数:地上14階(高層棟)、地上6階(現業部門)
高さ:77m 63.77m ※軒高
構造:鉄骨造
杭・基礎 :
主用途:スタジオ・事務所
総戸数:—-
敷地面積:—–m2
建築面積:—–m2
延床面積:31500㎡
建築主:讀売テレビ放送
設計者:日建設計・鹿島建設
施工者:鹿島建設
着工:—–
竣工:1988年

日経不動産マーケット情報によると、パナソニックが大阪ビジネスパーク(OBP)に新たなオフィスを構えることが明らかになりました。現在、読売テレビ放送が本社・スタジオとして使っている、延べ床面積約3万m2のビルを同社の新社屋稼働後に一棟借りするとの事です。読売テレビの現社屋に移転してくるのは、社内カンパニー「コネクティッドソリューションズ社」。2020年4月からこのビルの全て借り上げ「コネクティッドソリューションズ社」が移転してきます。

現地の様子です。まさかパナソニックが一棟借りでこのビルに入居するとは、想像もしていなかったので驚きです。

北側から見た現地の様子です。

CBREによれば、大阪の全グレードオフィスビル空室率は2017年第1四半期(1月~3月)に前期比-0.7ポイントの3.2%を記録。1993年の調査開始以来の最低値となったそうで、新規のオフィスビルの供給が無い中そうとう需要が逼迫している状況の様です。グランフロント大阪の開業後、現在にいたるまで、新規の大型オフィスビルの計画が極端に少ない状態がつづいており、それを反映しての事ですが、ちょっと極端な状況になっているようです。
現在の大阪はインバウンド観光需要やUSJなどの活性化、関空のLCCハブ化によって国内からの観光需要も増えており、ホテルの受給バランスが崩れ大変な事になっています。ここ暫くは大阪都心部のホテル稼働率が全国で最高を記録し続けており、相変わらず需要に供給がおいついていない状況です。
さらにオフィスの需要も足りないとなると、これまた大変な状況ですね。オフィス需要はホテルほど堅調とは思えませんが、それにしても案件が少なすぎるので、新規案件の浮上に期待したい所です。あの大阪中央郵便局跡の再開発が計画どおり進んでくれていれば・・・。

