
インドの大手航空会社、エア・インディア(Air India)は2026年10月15日、関西国際空港とインドの首都デリーを結ぶ直行便を2027年2月2日から開設すると発表しました。 週4往復をボーイング787-8型機で運航します。
同社の関空就航は、2019年9月に香港経由のデリー線を運休して以来、約7年4か月ぶりです。今回は香港を経由しないノンストップ便となり、関西とインドの首都が直接結ばれます。
今回の就航は、関空の国際線ネットワークに長年残されていた、インドへの直行便という「空白」を埋める動きとして注目されます。 観光やビジネスで拡大する日本とインドの往来を支える、新たな航空路線が誕生します。
関空〜デリー線は週4往復、ボーイング787-8型機を投入

出展:airindia.com
今回開設される関空〜デリー線は、エア・インディアにとって羽田に続く日本国内2番目の就航都市となります。使用機材はボーイング787-8型機で、ビジネスクラス18席、エコノミークラス241席の計259席。ビジネスクラスにはフルフラットシートを備えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就航開始 | 2027年2月2日(デリー発) |
| 関空発初便 | 2027年2月3日 |
| 運航便数 | 週4往復 |
| 使用機材 | ボーイング787-8 |
| 座席数 | 259席(ビジネス18席、エコノミー241席) |
運航ダイヤ(現地時間)
| 便名 | 区間 | 出発 | 到着 | 運航曜日 |
|---|---|---|---|---|
| AI360 | デリー→関西 | 22:50 | 翌09:50 | 火・木・土・日 |
| AI359 | 関西→デリー | 11:50 | 18:20 | 月・水・金・日 |
これまで必要だった乗り継ぎが不要になることで、関西とインドの移動が便利になります。また、デリーを経由したインド国内各都市へのアクセス改善も期待されます。
約7年ぶりの復帰!関空の国際線ネットワークに残る空白が埋まる

出展:airindia.com
エア・インディアはかつて、関空〜香港〜デリー線を週3往復で運航していましたが、2019年9月17日を最後に運休しました。以来、関空とインドを結ぶ定期旅客便がない状態が続いていました。
2027年2月2日の新路線開設により、約7年4か月ぶりにインド路線が復活します。 今回は従来の香港経由ではなく、デリーとの直行便となるため、移動時間の短縮と利便性の大幅な向上が見込まれます。Re-urbanizationでは、2026年9月13日の記事「関西空港、インド・インドネシア線復活へ協議」で、関西エアポートが両国への路線復活に向け、航空会社と協議を進めていることを紹介しました。
当時は航空会社や就航都市、運航開始時期などは明らかになっていませんでしたが、それから約1か月で、エア・インディアによるデリー直行便の開設が正式に発表されました。
関空は韓国、中国、台湾、東南アジアなどへの路線が充実する一方、人口14億人を超える巨大市場であるインドとの直行便がなく、国際線ネットワークにおける大きな空白となっていました。
今回のデリー線開設は、その空白を埋めるとともに、関西とインドを結ぶ観光・ビジネス交流を拡大する重要な契機となりそうです。
インド人訪日客が急増!大阪・京都への観光需要も取り込む

今回のデリー線開設を後押ししているのが、インドからの訪日需要の拡大です。エア・インディアによると、2025年のインド人訪日客は31万5,000人を超え、前年比約35%増加。コロナ禍前の2019年と比較しても約80%増と、大きく伸びています。
同社が特に注目しているのが、東京・京都・大阪を巡る周遊観光です。関空から入国し、大阪や京都を観光して東京から帰国する、あるいはその逆の旅程が組みやすくなります。インドからの新たな玄関口として関空の役割が高まれば、大阪・京都だけでなく、奈良など周辺地域への誘客効果も期待できます。一方、関西からインドへの渡航にも利便性の向上が見込まれます。インドは製造業やIT産業を中心に日本企業との経済的な結びつきが強く、関西企業の現地拠点への出張や商用渡航など、ビジネス需要も期待されます。
拡大するインド人訪日客の周遊需要と、関西からのビジネス需要。 この両輪をどこまで取り込めるかが、デリー線の定着を左右するポイントとなりそうです。
次はジャカルタ?関空の国際線ネットワーク拡充に期待
今回のデリー線開設により、関空の国際線ネットワークに残されていた重要な空白が一つ埋まります。世界有数の人口と成長力を持つインドの首都と直行便で結ばれることは、関西の観光・ビジネス交流の拡大に向けた大きな一歩となります。
一方、インドネシアのジャカルタや、米国のシカゴ、ニューヨークなど、直行便がない主要都市も残されています。関西エアポートは、インドネシア路線の復活に加え、米国中西部・東海岸への新規路線誘致にも取り組んでいます。関空では、大阪・関西万博に合わせて第1ターミナルの大規模リノベーションを実施し、国際線旅客の受け入れ能力を拡大しました。今後の焦点は、整備された空港施設を生かし、アジアに加えて北米などへの長距離路線をどこまで充実させられるかです。
今回のデリー線開設は、関空が世界の主要都市との直行ネットワークを拡充していくうえで、重要な一歩となります。関西の国際的な交流拠点としての競争力を高めるためにも、さらなる新規路線の開設が期待されます。
出典・参考資料
- Air India「Air India opens a new gateway to Japan with non-stop Delhi-Osaka flights starting February 2027」(2026年10月15日)
- Aviation A2Z「Air India Adds New 787 Flights to Osaka, Japan」(2026年10月15日)
- sky-budget「エアインディア、本日17日の運航をもって関西〜香港経由〜デリー線を運休へ」(2019年9月17日)
- 日本政府観光局(JNTO)「2025年訪日外客数」(2026年1月21日)
- Re-urbanization「関西空港、インド・インドネシア線復活へ協議 米国中西部・東海岸も誘致」(2026年9月13日)

