りんくうタウン駅で折り返す関空快速
国土交通省と新関西国際空港会社、JR西日本・南海電鉄は2018年9月15日に、関空とりんくうタウン駅を結ぶ「空港線」を、9月18日の始発から運転を再開すると発表しました。当初の発表では10月初旬、その後9月中の再開、さらに前倒しで21日再開と発表されていましたが、復旧作業が計画より早く進み予定より3日前倒しされます。
関西国際空港へのアクセスを担う鉄道線(りんくうタウン駅~関西空港駅間)については、9月13日新関西国際空港株式会社より「9月21日目途での運転再開を目指す」旨を公表しておりましたが、その後鉄道桁等に問題がないことが確認され、復旧工事も予定していた以上に順調に進捗できる見通しとなったことから、JR西日本、南海電鉄の両社とも、9月18日始発から運転再開いたします。
出展:JR西日本>関西国際空港へのアクセスを担う鉄道線の運転再開日について
9月4日にタンカーが衝突し、損傷、鉄道の軌道部に支障していた「道路桁」は、9月12日から撤去が始まり、14日午後2時ごろに完了しました。その後鉄道部の横ずれをジャッキアップで補修し位置を調整。現在も復旧作業が行われています。
関空連絡橋「スカイゲートブリッジR」の様子です。橋長3,750mの世界最長のトラス橋の建設には、総工費約1500億の巨費が投じられました。今回のタンカー衝突事故を受けて、以前から構想がある「南側アクセス橋」を建設を求めるの声がマスコミを中心に上がっていますが、現在なら2000億円程度の建設費がかかると思います。その費用は羽田と同じく国が国費で整備してくれるのであれば問題ありませんが、民間会社の関西エアポートや地元自治体に建設させるのは不可能でしょう。アクセス橋の冗長化を求めるマスコミは、そのあたりを踏まえ、関空を応援しアクセス橋の冗長化を国に働きかけて下さいね。
連絡橋の破損部の様子です。破損部分が痛々しいです。
シャッターが降ろされている関西空港駅の様子です。
キャリーバッグを抱えた利用者でごった返していた空港駅が静まり返っています。しかし、18日には鉄道の運行が再開され、再び活気を取り戻す事になります。
こちらは9月15日のりんくうタウン駅の様子です。連絡橋が不通のため、JR・南海ともに、同駅で折り返し運転を行っています。りんくうタウン駅〜関西空港間は4分〜8分間隔で無料シャトルバスがピストン輸送を行っています。
18日から運転が再開されるラピート
関係者の大変な努力により大幅な前倒し再開が実現する関空の鉄道アクセス。大阪都心と関空を結ぶ鉄道が再開し「はるか」「ラピート」などが関空に乗り入れるインパクトは絶大で、国内外に「関空が予想以上に復旧している」という印象を与える事になります。もちろん印象だけでなく、利便性は大幅に向上します。別の記事でご紹介しますが、第1ターミナルビルの北側も21日に復旧し、これをもって関西空港の旅客ターミナル、鉄道アクセス部分は概ね以前の状態に戻ります。残る問題は「貨物ターミナル」と「連絡橋道路部分」です。【関西空港復旧情報】部分復旧した第1旅客ターミナル(T1)の9月15日の状況【復旧エリア編】|Re-urbanization -再都市化- https://t.co/JgmB9wjH4h
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) September 15, 2018




