【出展元】→阪急電鉄株式会社ニュースリリース。以下同じ
阪急百貨店前コンコースは、阪急百貨店梅田本店の建替え工事に合わせて改良工事が行われています。2012年4月12日発の阪急電鉄のニュースリリースで完成後のコンコースのイメージが発表され詳細が明らかになってきました。
新しいコンコースは「クラシック」「モダン」「エレガント」が融合する世界観をコンセプトに、西日本最大級の鉄道ターミナル駅に相応しい象徴的な空間となるようにデザインされ、コンコースを挟み相対するファサードは大理石をはじめ共通素材を用い、印象的なアイアンワーク(金属装飾)で仕上げられます。イメージパースを見ると、柱の無い大空間は非常に広々としており、大阪駅に負けないシンボリックな空間になりそうな予感です。
※茨木市民さんより情報を頂きました。ありがとうございました <(_ _)>
百貨店側のデザインはアールヌーボー調の柔和で優美なデザイン。建て替え前の阪急うめだ本店の「名物的存在」だったシースルーウインドーが復活します。一方、グランドビル側はアールデコ調の実直で力強いデザイとなっており、コンコース全体として調和のとれた華やかな空間が創出されてます。また、高さ約9mの天井には、旧コンコースの格子天井をモチーフにした白い金属パネルを採用、すべて の照明をLED化し、オープンスペースの上部に光天井をアクセントとして設け、白を基調とした明るいイメーシの空間となっています。

建替え工事完成後の歩行導線はこんな感じです。東西、南北の各コンコースが解りやすく配置された基本導線は建て替え前と同じですが、幅員約16.5mの南北コンコースは柱のない無柱空間となり、改装前よりも約2.5m高い天井高と相俟って開放感が増す他、地下街のホワイティ方面とは6連エスカレータで直結され、非常に「スカッ」とした導線が確保されます。
また、東西コンコースの幅員は改装前と同じ約8.5mですが、新たに2階レベルに通路が設けられ梅田歩道橋と接続、大阪駅方面からHep方面へのアクセスが改善されます。

阪神百貨店やJR大阪駅方面を結んでいる梅田歩道橋との接続箇所の様子です。今回新設される2階レベルの東西通路が出来ると、梅田歩道橋からHepFive方面への導線が大きく改善されます。
さらに、旧阪急梅田コンコースの象徴であった「アーチ 型天井の建築・デザイン様式」の建築意匠は、新・百貨店の13階に誕生する大型レストラン内に移設、再現されます。旧コンコースのレリーフやシャンデリアの移設、再現は、考古文化財・保存修復の専門家に依頼しているそうです。天井の唐草模様のレリーフやモザイク壁画の外枠部分は、型取りを行い、複製を作成、シャンデリアは吊り金物のサイズ調整のみ行ってそのまま再利用し、大広間空間に東洋風のアクセン トを醸し出していた、鳩除けの金物や釘隠しの金物なども当時の物を利用するそうです。
相当気合が入っています。出来れば、多くの人々が日常的に行き交うコンコース内に再現してほしかった気がしますが、旧コンコースのアーチ型天井やモザイク画は、かなり忠実に再現される様で楽しみですね。

着々と工事が進む阪急梅田本店前コンコース。今後のスケジュールですが・・・
■2012年7月頃
阪急グラントビル側のエントランス及びファザード工事が完了、南北コンコースの幅員が6m→8mに拡幅。
■2012年8月頃
南北コンコース南端のエスカレーター(6基)設置工事が完了し、供用を開始。
■2012年秋
南北コンコースおよび東西コンコースが全面開通。阪神百貨店やJR大阪駅方面を2階 レべルで結ぶ歩道橋と接続する東西通路が開通
となっています。南端の6連エスカレータは8月頃にお目見えしそうです。
					




