日本郵便、JR西日本、 大阪ターミナルビル、JTBの4社は2019年12月11日付けのニュースリリースで、旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区を開発すると発表、梅田3丁目計画の詳細が明らかになりました。計画は、回遊性の高い歩行者ネットワークを整備することにより、JR大阪駅北側エリアなど、周辺との新たなつながりを形成するほか、基準階貸室面積が約4,000㎡(約1,200坪)の西日本最大級のオフィスや、商業施設と席数約1,200席の劇場を設けることで、商業、文化のにぎわいのある街並みを形成します。ビルの高層階には客室数約400室・バンケット施設も有するホテル機能を導入し、2025年の大阪・関西万博に向けてさらに高まる需要への対応が図られます。
【出展元】
→大阪駅西地区の開発計画について
→MBSメディアホールディングス>大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生
計画地は旧大阪中央郵便局跡を中心としたエリア
計画地は、梅田三丁目の旧大阪中央郵便局跡を中心としたエリアで敷地面積は約12,920㎡。新たな歩行者ネットワークと広場空間を整備することで、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指します。
・JR高架下貫通通路により、JR大阪駅に将来整備される新改札口と直結
・西梅田地区と大阪駅を結ぶガーデンアベニュー(地下通路)に直結
・2階レベルに整備する歩行者デッキにより、JR大阪駅(サウスゲートビルディング)と直結
・敷地周辺に快適な歩道空間を整備
・敷地南東部などに、にぎわい形成の核となる広場空間を整備
西日本最大級となる基準階貸室面積約4,000㎡のオフィス
新ビルはオフィス、商業、劇場、ホテルの4つの機能で構成されます。建物中層部のオフィスは、基準階貸室面積約4,000㎡(約1,200坪)の西日本最大級の床を提供する事で、分散しているオフィスを集約することによる業務効率向上など、大規模スペースのニーズに対応します。また、一日の大半を過ごすオフィスワーカーがリラックス・リフレッシュするための空間(カフェテリア、屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなど)が提供される予定です。
<フロア構成イメージ>
ホテル:29階〜38階
オフィス:11階〜27階
オフィスサポート:9階
ホテル(バンケット):7階〜8階
劇場:5階〜8階
商業:地下1階〜6階
駐車場:地下2階・3階
※10階、28階、39階は機械室階
旧局舎の保存箇所はアトリウム空間に活用
商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムが設けられ、その周囲に商業施設が配置されます。また、旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)をまたアトリウムに保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間が創出されます。
MBSメディアホールディングスが約1,200席の劇場を運営
新ビルには約1,200席の劇場が設けられ国内外の芸術性の高い演目や、新たな関西文化の発信と創出に寄与する多様な演目を上演していく文化拠点が登場します。劇場運営は大阪で30年の運営経験を誇るMBSメディアホールディングスが担当します。MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わり、2005年から大阪ビジネスパークでシアターBRAVA!を運営していましたが用地契約終了により2016年5月に閉館、次の劇場を 模索し続けていました。<劇場スペック>
舞台 プロセニアム形式 間口 15~17m(可動)
開口高 8.7m 奥行き 16.8m スノコ高 23.2m
奈落、オーケストラピット、サイド花道あり。
バトン 美術用 42 本 照明用 8 本 (別途客席上バトンあり)
客席 1200~1300 席の2層式を予定(車椅子席含む)
「MICEニーズに対応した宿泊機能」の導入

建物高層部にハイグレードなホテル機能が導入されます。室数は約400室。低層部にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応する、としています。現時点でホテルブランドは不明です。
うめきた2期南地区と連携し梅田の勢力範囲を西に拡大
梅田3丁目計画(仮称)を中心とした大阪駅西地区の開発計画は、JR高架下の商業施設及び南北自由通路の新設、新改札口の設置、ウエストゲートビルディングの建設が連携する事で、全く新しい「街」を大阪駅西側に出現させる凄い計画です。さらに恐ろしい事に、うめきた2期南街区と一体化する事で、そのインパクトを周辺に波及させます。そして梅北新駅が開業する事で、関西空港にも繋がり、西日本最強の拠点生を手にする事になります。







