京阪ホールディングス(HD)は2030年までに京阪京橋駅の再開発を進める方針である事が明らかになりました!2030年までに着工し、
再開発では、駅とその上部に高層ビルを建設する方向で、オフィス、ホテル、商業施設からなる複合ビルを想定、場合によってはマンションなどの住居が入る可能性があるとの事です。
京阪ホールディングス(HD)が、令和12年までに京阪京橋駅(大阪市都島区)の再開発を始める方針であることが17日、分かった。
「12年までに着工したい」と明らかにした。現在の駅とホテル、商業施設などが入るビルだけでなく、隣接するJR京橋駅との間の土地も必要であれば「借りるか買い上げるかして一体的に開発する」考えを示した。対象エリアの範囲は検討中で、「行政との協議が必要」とした。
再開発は基本的に駅とその上部に新たな高層ビルを建設する方向で、ビルには「オフィスやホテル、商業施設が入る」ことを想定するが、マンションなどの住居が入る可能性も示唆した。ビルの高さなどは「オフィス需要などを踏まえて決めていく」
出展:産経新聞<独自>京阪京橋駅、令和12年までに再開発着工 高層ビルなど建設
今回の報道はまだ情報量が少ないのでなんとも言えませんが、玉造筋の北進するかどうかで再開発の内容は大きく異なります。仮に玉造筋の北進が凍結になった場合は、現在の駅前広場やJRとの乗り換え通路を再開発用地として活用する事が考えられます。
上の図は僕が考えた根拠の無い「超妄想計画」ですが、超高層ビルが建設されるのは上の図の赤色の箇所、現在のホテル京阪京橋グランデが入る「駅ビル跡」+「現在の駅前広場」になると思います。新ビルの高さは最低でも100m、ホテル+オフィスの複合ビルになるので150m程度は見込めると思います。
また、上の図のオレンジの箇所には中層の商業施設になると予想します。駅上空に加え、玉造筋延伸用地を組み込んだ上で高層化、高さは60m程度になるのではないでしょうか?
また、仮に玉造筋の北進が行われる場合、現在の京阪→JRの乗り換え通路は使えなくなります。それをクリアするウルトラCとして、上の図の青色の箇所に新駅舎を建設、地上3階レベルで京阪→JRの乗り換えを行う施設を新設。超高層ビルと商業ビルの1階は道路にする、というプランも考えられます。
少しだけ情報が解禁された京阪京橋駅新駅ビル。JR東西線の地下化と玉造筋延伸という2つの交通インフラの整備が絡み合い、JR、京阪、大阪市、ゼネコンなど関係者が多く話し合いに時間がかっている事が予想されます。
京阪の目線で見ると沿線の大手家電メーカーの消失や、沿線ワーカーの減少、少子高齢化による乗客の減少が確実な状況のため、沿線価値向上と利用者の繋ぎ止め、非鉄道分野での収益性向上が喫緊の課題となっています。京阪本線のターミナルは大阪都心に直接乗り入れているため、京橋・天満橋・北浜・淀屋橋の4駅が需要を受け止める「分散型ターミナル」となっていますが最大利用者を有する「京橋」の拠点化はとても重要です。
京阪は、これまで、他の在阪私鉄の様な都心の本格的な百貨店を持っていませんでしたが、京橋の再開発により同社の中で最大の拠点施設を創出する事を目指しているのかもしれませんね。
つまりは京橋全体での再開発を俯瞰的に見たら京阪だけが気張ってもダメでJRや大阪メトロといった同業他社、大阪府市の行政、不動産会社やゼネコン、関西電力といった多方面の企業との協業が京橋再開発の成功の鍵になります。
東京の渋谷が百年に一度の再開発を大規模に行っていますが、規模的にはそこまで行かなくとも『京橋百年の計、大阪百年の計』を見据えて慎重勝つ大胆に攻めの再開発をして欲しい。
それには『玉造筋の北進』は絶対条件になる。
JR西さんと関西電力さんには玉造筋北進の最大の障害である変電所の移転を速やかに決定し進めて欲しい。
京橋駅は東西線・学研都市線ホーム(1・2番線)を地下化するかどうかも気になるところで、そこも地下化となればその周辺も大規模に再開発されそうですね。
あとは個人的に京橋公園/コムズガーデンのところも見栄えが古くなっているので、大阪メトロ京橋駅と一体的にリニューアルが必要なんじゃないかなぁ。