MENU

カテゴリー

アーカイブ

最近のコメント

【再都市化ナレッジデータベース】

『広島スタジアムパークプロジェクト』のイメージパース公開!全国でも稀な超都心立地の「街なかサッカースタジアム」が誕生へ



全国でも稀に見る都心に立地する「街なかスタジアム」が誕生へ。

広島市、広島県、広島商工会議所などは、広島市中区の中央公園広場に新サッカースタジアム「広島スタジアムパークプロジェクト」を計画しています。新スタジアムの敷地面積は約85,600㎡で、中央公園広場の西側に整備されます。約3万人規模を収容し全ての観客席を屋根で覆う計画です。広場の東側は物販やスポーツ施設も視野に、子どもから大人まで集える「広場エリア」となります。広島市・県・商工会議所の3者は2019年5月に建設に向けた基本方針を決定、2020年3月に基本計画が纏められました。

事業主体となる広島市は、2020年7月に新スタジアムの建設手法について、設計と施工を一括して民間に発注する「デザイン・ビルド(DB)」を採用すると決定しました。本年度中に発注する事業者を決める方針で、2024年中のスタジアム開業を目指しています。また、2021年~24年度の4年間の本体工事費などは約260億円と見積もられています。

なお、本記事引用させて頂いたイメージパースは2020年3月末策定の基本計画に沿ってサンフレッチェが独自に描いたもので、このまま実現するわけではありません。公開されたイメージパースには早期に具体的な情報を伝えて多くのサッカーファンや市民に期待感を持ってもらう狙いがあります。

 

【出展元】
HIROSHIMA STADIUM PARK PROJECT
→広島市ホームページ 中央公園サッカースタジアム(仮称)基本計画
→中央公園サッカースタジアム(仮称)基本計画
→中央公園サッカースタジアム(仮称)基本計画~概要版~ [PDFファイル/2.55MB]


 

 

計画概要



所在地:広島県広島市中区基町15 中央公園広場 (都市公園区域内)
用途地域:第二種住居地域 (建ぺい率 60%、容積率 200%)
関係法令:
・国有財産法(国から広島市が無償貸与)
・都市公園法(都市公園)
・都市再生特別措置法(都市再生緊急整備地域 )
・景観法(景観計画重点地区)ほか
アクセス :
・JR「新白島駅」下車、徒歩約 15 分
・広島電鉄「紙屋町西駅」下車、徒歩約 10 分
・アストラムライン「城北駅」「県庁前駅」下車、徒歩 約 10 分
・各種バスの「バスセンター」下車、徒歩約 10 分
敷地面積 :約 85,600 ㎡ (中央公園全体:約 427,600 ㎡)

 

 

 

1:地域の誇り・アイデンティティの醸成、にぎわいの創出の起爆剤



広島市民球場(MAZDA・ZOOMZOOM スタジアム)における野球の盛り上がりに見るように、 人々が一体となってスポーツチームを応援し、楽しむことは、広島に対する愛着や誇りを生み出すことにつながり、さらに都市としての魅力度向上につながります。 そうした中、サッカーについては、サンフレッチェ広島の2012年の J リーグ初優勝及 びその後の2度の優勝も相まって、多くのサポーター等の方から新たなスタジアムを要望する声が上がっており、世界に誇れるスタジアムの建設に対する期待が高まっています。

また、「観るスポーツ」のために最適化されたサッカースタジアムは、高い集客力が期待でき、 サッカースタジアムそのものの経済効果だけでなく、飲食、宿泊、観光等の周辺産業へ経済波及効果や雇用創出効果を生みだす地域活性化の起爆剤となる潜在力の高い基盤施設と言えます。 さらにスタジアムと周辺エリアとの回遊性が生まれることで、都心の活性化が期待出来る他、サッカー等のスポーツやイベントを通じて、県内外・海外との地域交流・国際交流の促進が図られます。

新サッカースタジアムを建設する1つめの理由は地域活性化の起爆剤となる潜在力の高い基盤施設だから、です。

 

2:J リーグクラブライセンス制度への対応の必要性



現在、サンフレッチェ広島が使用している広島広域公園陸上競技場(エディオン スタジアム広島)はサポーターの一体感に欠けるなどの課題があります。

また、J リーグのクラブライセンス制度の規定では、スタジアムの屋根は観客席の 3 分の 1 以 上が覆われていることが定められていますが、現在のエディオンスタジアムの屋根のカバー率は基準を充足しておらず、改善が求められています。洋式トイレの数についても、改善を続け ていますが基準を満たしていない状況です。 また、AFCスタジアム規則では、全席個席で背もたれ付きであることが定められており、現在のエディオンスタジアムでは基準を満たしておらず、また、必要な照度についても、 現行では 1,500 ルクスが求められているが、2021 シーズンからは 1,800 ルクス決勝戦に おいては 2,500 ルクスが求められることとなっており、対応が必要となります。

新サッカースタジアムを建設する1つめの理由は、J リーグクラブライセンス制度への対応の必要性です。

 

 


参考事例:サンガスタジアム by KYOCERAの様子

 

 

3:超都心立地スタジアムは芝生広場とリバーフロントを併せ持つ贅沢な空間



 

1・2の理由が新スタジアム建設の機運を高めるきっかけとなりプロジェクトが動き出しました。さらに欲張りなのが、サッカースタジアムとセットで芝生公園と賑わい施設を組み合わせた都市公園を整備するというプランニングです。

新スタジアムが計画されている中央公園広場は広島市の管理する都市公園の一部で、建設及び管理運営の主体は広島市になります。また広島県及び広島商工会議所等と強力してサッカースタジアムの建設の推進、連携したにぎわいの創出に取り組みます。

サッカースタジアムの規模は、新スタジアムの集客需要予測の結果や広島広域公園陸上競技場での近年の集客実績を踏まえ、サッカーの国際試合を誘致する上での優位性の確保についても考慮し、観客席3万人規模に決定されました。

 

 

 


ParkPFI制度の成功事例として有名な大阪天王寺の「てんしば」

計画では、中央公園広場にサッカースタジアムを核とする区域を整備し、残りの区域を 広場エリアとして再整備します。また、両方の区域が連携したにぎわいの空間を創出します。 さらには、旧広島市民球場跡地や広島城など中央公園内の他の区域や本川(旧太田川)の水辺空間と連携することで、新たな回遊性や集客性を生 み出し、にぎわい効果を高める計画です。

大阪で例えると、中之島公園の親水性+「てんしば」の様な都市公園+パナソニックスタジアムをあわせた面積8ヘクタールの施設が、梅田の繁華街から歩いて行ける北新地付近にできる・・という凄いプロジェクトです。その為、新スタジアム計画は『広島スタジアムパークプロジェクト』と呼ばれています。

 

新サッカースタジアムの集客策は成功事例の「いいとこ取り」!


サンフレッチェは「365日にぎわうスタジアムパーク」をコンセプトに各国の事例を調べ、来場者を楽しませる仕掛けや工夫、多くの支持を集める秘訣を模索しています。特に重視するのが、運営上の大きな課題である試合や大型イベントがない日の集客策です。

構想では「サッカーミュージアム」を併設し、サッカーにちなんだ体験型アトラクションを多数そろえる。VR(バーチャルリアリティ)などの最新デジタル技術を使い臨場感を演出。サッカーの奥深さを感じられる施設にして、リピーターをつかむ狙いがあります。農作業や建機操作などを体験でき、子供も大人も楽しめる「ヤンマーミュージアム」や福岡ペイぺイドームに隣接する「王貞治ベースボールミュージアム」などを参考にします。

米国のアメリカンフットボールチームが行っている、体感型のスタジアムツアーを計画。デジタル技術を多用しロッカールームではあたかも目の前でチームがミーティングしているかのような、スタンド席では満員の観衆の中にいるような体験ができるようにします。

 

 


「たねや」が運営する食のテーマパーク「ラ コリーナ近江八幡」

スタジアムに隣接する公園エリアは、ParkPFI制度を活用しテナントを誘致して魅力を高めることに成功した大阪の「てんしば」や名古屋の「久屋大通パーク」の手法を取り入れます。観光名所になる上でランドスケープが欠かせませんが、これは滋賀県近江八幡市の「ラ コリーナ近江八幡」を手本にします。

 

 



イメージパースが公開された『広島スタジアムパークプロジェクト』。パナソニックスタジアムやサンガスタジアム by KYOCERAの様な国際水準のサッカースタジアム、VRなどを活用したスタジアムツアー、ParkPFI制度を活用した「てんしば」や「久屋大通パーク」の様な公園整備、果ては「ラ コリーナ近江八幡」の様なデザイン性の高い建築物に、親水空間の整備まで、これを都心のど真ん中で実現しようというメチャクチャ欲張りな計画です。実現すれば、広島市の都市格を引き上げる様な凄い施設になる事は確実です。これからさらに具体的なプランが出てくると思うので、楽しみにしたいと思いました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です