出典:MGM Resorts International
報道各社が伝える所によると、大阪府市がベイエリアの夢洲への誘致を目指してるIRの公募に応じた事業社がMGM・オリックス連合の1社に留まったとの事です。唯一のパートナー候補として主導権を事業者側に握られかねない懸念や、「できレース」との指摘を受ける恐れがあるとしています。 大阪IRについては、大阪ファーストを掲げ、大阪一本で突き進んできたMGMが他社に比べ相当先行している状況でした。大阪IR 応募1社に不安な船出 交渉面で不利との懸念 https://t.co/MQoP2zWwS4 @Sankei_newsさんから
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) February 16, 2020
日本MGMリゾーツは、大阪でのIR誘致活動を積極的に進めており、早々に「大阪ファースト」宣言を表明するなど、その動きはライバルを上回る熱意のあるものでした。同社は大阪での活動はすでに6年が経ち、さまざまなイベントの参加・協賛を通じて、豊かな文化や歴史、ビジネスコミュニティの強さを実感してきました。また、大阪の万博誘致成功のお祝いとして、ラスベガスの統合型リゾートベラージオに大阪城の巨大なレプリカを作り、訪問者に大阪をアピールを行うなど積極性が際立っていました。
MGMは大阪IR参入に向けて、オリックスと包括提携し、MGMがカジノ運営、オリックスは施設建設や資金調達、地元企業との協業などを担う枠組みを構築しています。大阪府・市は、日本最大の複合MICE施設と観光の送迎口となる機能を持ったIRの誘致を目指しており、MGMが描くMICEの形と観光拠点化のイメージからは、地元の要望を最大限に取り入れ、選定を勝ち取ろうとする姿勢がうかがえます。

出典:MGM Resorts International
今回、1社しか応募が無かった為、事業者間の競争原理が働きにくくなり、大阪府市にとっては交渉面で不安が残る結果となりました。「横浜がIRに手を上げて大阪がそっぽを向かれた」との報道が目立ちますが、僕はそうは思っていません。以前にも書きましたが、MGM・オリックス連合のこれまでの取り組み、根回しが、他社に比べて先行しすぎており、競合他社の勝ち目が無くなった為に、まだチャンスがあると思われる横浜に流れた、これが真相でしょう。
そもそも関東圏のIRに対する動きの遅さに業を煮やした、元々は東京狙いのサンズが、突然「大阪に参入する」宣言を行い政府に揺さぶりをかけて、焦った中央が慌てて横浜に手をあげさせた。そんな状況です。大阪はMGMで決まっているからサンズは参入出来ない。関東圏のIRを早く進めろと・・・。
しかし、数回の選挙を経て大筋で民意を得ている大阪IRとは異なり、横浜は住民から選挙を通じた信任を得ておらず、明らかな準備不足で事業を進めようとしており、非常におぼつかない状況です。
大阪IRとMGMの話に戻りますが、MGM側も1社になったから突然、無理難題を府市に要求する様なヘマはせず、粛々と選定プロセスを進め、世界最大のIRオペレーターであるMGMが大阪IRを勝ち取り、夢洲に世界最大級のIRが誕生する事になると思います。




