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JR西日本が新MaaSアプリ「WESTER(ウェスター)」をリリース。観光施設・経路検索・生活サービスをシームレスに繋ぐ



JR西日本は、新たなMaaSアプリ「WESTER(ウェスター)」を2020年9月24日にリリースしました。「WESTER(ウェスター)」はJR西日本が取り組みを進めている「MaaS」を実現する為の第一歩となるアプリです。

MaaSマース)はMobility as a Service」の略で、「あらゆる交通手段を統合し、ワンストップで予約・決済・利用できるようにする概念」を指さします。大雑把に言うと、電車やバスなどの公共交通機関をはじめ、タクシーやライドシェア、サイクルシェア、飛行機、船など、各移動サービスの予約や決済などが一つのプラットフォーム、一つのアプリ上で行うことができるようにするイメージです。また、デジタル技術を活用して、さまざまな移動手段と生活サービスをシームレスに提供する包括的なサービス全般を意味しています。

 

【出展元】
新常態をサポートするMaaSアプリ「WESTER」を本日リリースしました

 

関西・鉄道7社による「関西MaaS検討会」が発足。交通機関のサブスクリプション化が進行する!?



 

 

JR西日本のMaaSへの取り組み


JR西日本は、デジタル技術を活用して、さまざまな移動手段と生活サービスをシームレスに提供する「MaaS」の構築はを重要な経営課題と認識しており、MaaSを通じて、公共交通の利便性向上のみならず、生活サービス、まちづくりへの貢献を目指しています。

同社は、MaaSの3つの類型である、地方型、観光型、都市型の取り組みに加え、自動運転BRTなどMaaSに欠かせない次世代モビリティの開発も外部パートナーと連携し着実に進めています。また、MaaSの取り組みを強力に推進しているJR東日本とMaaSの推進に向け相互に連携して取り組むことになり、双方が連携し両社エリアの利用者に対して、より付加価値の高いサービスを提供し、日本全体のMaaS連携推進に貢献したい、との事です。

 

 

1:マイ駅登録


早速「WESTER(ウェスター)」をインストールして使ってみました。よく利用する駅などを登録できる「マイ駅」機能が便利で、JR西日本のほぼ全ての駅が登録でき、マイ駅に関わる情報がいつでも確認できます。また、駅周辺のスポット検索やホテル予約などの生活サービスが利用できます。さらに混雑回避の参考となる駅混雑度傾向表示があり、600駅以上を対象に平日・土休日別の混雑度傾向が表示されます。

 

 

 



 

検索画面はこんな感じです。自宅から最寄り駅→電車→バス→タクシーなどをMIXした検索が可能です。シェアサイクルの表示が新しい。ルート条件はタップでOn/Offする事が出来ます。ただし、鉄道以外の検索精度はまだまだ低い印象で、今後のバージョンアップに期待といった所でしょうか・・。

 

 

 

 

2:クーポン取得

 


JR西日本グループの飲食店やカフェなどの駅ナカ施設でご利用可能なクーポンが取得でき、さまざまなシーン利用可能です。アプリの利用促進策の基本ですが、最初は必要な機能ですね。

 

 

 

クーポンはこんな感じで表示されます。とりあえずアプリを入れるだけでデリカフェ大阪駅4店舗が割引になります。

 

 

3:お出かけスポットの提案


タイムリーなお出かけスポットをアプリが提案してくれます。試しに見てみると、なんでも10月1日は「展望の日」との事。しらなかった!
さっそく、アプリが梅田スカイビル展望台をオススメしてきました。そのほか、氷室京介展などのイベント情報も表示されています。

 

 


スポットを表示するとこんな感じです。「ここへ行くボタン」で、経路検索が可能です。経路検索はJR西日本の路線だけでなく、現在地から私鉄・地下鉄・タクシーなどを織り交ぜた検索が可能です。今回は、大阪駅から近い梅田スカイビルは徒歩を案内されました。スポットは観光施設だけでなく、コンサートやイベントも織り交ぜられており、生活サービスと交通アクセスをシームレスに繋ごう、という意図が見え隠れします。

 

 

 

 

4:混雑情報・e5489等の提供で非対面を実現



 

「WESTER(ウェスター)」アプリを起点に、行きたいと思ったおでかけスポットの情報提供の画面から直接経路検索を行い、検索結果からインターネット予約サービスであるe5489やEXサービスをスムーズに利用する事ができます。加えて駅の混雑状況の「傾向(リアルタイムではない)」を表示する事で、できるだけ非対面でサービスが提供できる様にしています。

 

 

 

「WESTER(ウェスター)」アプリはMaaSの初歩段階

 


Photo/Getty Images

新しい概念であるMaaSを実現するには、スマホアプリとWebサービスは必須です。鉄道のみならず、多様な交通手段をシームスに繋ぎ、さらに街の中のサービスを包括的に提供する。究極は、サブスクリプション形式で、定額で鉄道・バス・タクシー・シェアサイクル、美容院・歯医者・カラオケなど利用できる「沿線のサブスク化」。また、広範囲でみると、観光地のイベント情報を切っ掛けに、シームレスに接続された交通手段で送客する事になります。MaaSがこの先、どこまで行くのかは不明ですが、時代の大きな流れは、MaaSに向かっているのは間違いなさそうです。

 

新MaaSアプリ「WESTER(ウェスター)」は、新しい世界の『入り口に立った』ばかりの幼いサービスですが、JR西日本は着実にそこに向けた取り組みを進めている様に見えました。

1 COMMENT

AI

何事もトライアンドエラーですね。これからの進歩に期待です!

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