自動運転の配達ロボットを手がける中国のスタートアップ、新石器(Neolix)は、配達ロボットの注文対応に追われています。Bloombergが報じたところによると、新石器(Neolix)は阿里巴巴(アリババ)やJD.com(京東商城)などのオンライン小売大手を含む中国企業から、2カ月で200台を超える小型配達ロボットを受注したとの事です。2019年5月の製造開始からの生産数がわずか125台でした。ロックダウンで無人と化した道路を自動走行するロボットの需要が拡大しています。
【出展元】→Neolix Technologies Co.、Ltd
→Driverless Delivery Van Startup Sees Demand Surge Amid Outbreak
カーゴボックスの容量は、バンの積載スペースに匹敵する2.4m³の効率を実現しつつ、柔軟性と実用性の設計概念を考慮して、車両全体の幅は1メートルに設定されています。
最高速度は50km / hで、満充電で100kmの走行が可能。バッテリーパックはツールなしで30秒で交換できます。深さ120mmの水たまりや傾斜角20度の坂道をクリア出来ます。目的地まで自動運転で走行し、スマホアプリで解錠しモノを受け取る事ができます。また、無人移動コンビニ型のカーゴボックスも用意されており、自動運転配達ロボットを呼び止めて商品を買う事も可能です。
この自動配達ロボットは、新型コロナウイルスの発生で特に影響を受けた地域に医療品を届けるなど、中国の一部地域で非常に大きな役割を果たしています。また、中国で一部企業が今なお業務を再開できずにいる状況で、人手不足を補っています。さらに、道路の消毒作業にも利用されているほか、最前線でウイルスの拡散を抑えようとしている医療関係者に食料を届ける上で役立っているとの事。
ピンチをチャンスに変える、ではありませんが、中国企業のアグレッシブな姿勢や「やってまえ!」的な見切り発車での実用によるトライ&エラーの試みが、いきなりレベル4の自動運転運搬車の活躍の場を作り出しました。コロナウイルス後の世界では、中国製の自動運転運搬車が走り廻っている・・・かもしれませんね。
中国の自動運転車の技術はすごいですね。
デリバリーはすでに完全に任せられる状態ではないでしょうか。
日本でも自動運転車の開発はされていますが、記事内でご指摘のように実践の場でトライ&エラーを繰り返して開発している分中国の方が実用化が早いような気がします。
日本の場合、どうしても安全が優先されますので、閉鎖的な実験場でのトライが主になってしまうのでしょうね。