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シンガポール発・最上級コワーキング「THE COLLECTIVE」がグラングリーン大阪に進出した理由とは?

2025年11月開業予定。JustCoが選んだ“次の戦略拠点”としての大阪の意味

2025年11月、アジアを代表するフレキシブルオフィス運営企業JustCoが、最上位ブランド「THE COLLECTIVE(ザ・コレクティブ)」の新拠点として、大阪駅直結の大規模再開発エリア「グラングリーン大阪」に進出します。これは同社にとって日本国内4拠点目であり、初の関西展開となります。

本稿では、なぜJustCoが関西、なかでもグラングリーン大阪というロケーションを選んだのか、その背景と戦略的価値を多角的に整理します。

東アジア経済圏と関西の中核都市・大阪のポジション

JustCoが拠点を開設する基準には明確な共通点があります。それは「経済集積地」「交通ハブ」「国際企業が集まるランドマークビル」であることです。既存の東京拠点(渋谷ヒカリエ、JR新宿ミライナタワー、東京駅グラントウキョウサウスタワー)もすべてこれに当てはまります。

今回、初の関西拠点として選ばれたグラングリーン大阪は、まさにこの条件をすべて満たすエリアです。大阪は西日本最大の都市であり、近年は関空・IR・万博といった大型プロジェクトによって、国際ビジネス都市としての存在感が急上昇しています。

さらに、大阪は東京と並ぶ日本のツインコアの一角でありながら、外資系オフィスの進出は相対的に少なく、質の高いフレキシブルオフィスが不足しているマーケットでもあります。JustCoはその空白を埋めることで、東京以外の潜在需要を取り込む狙いを明確にしています。

グラングリーン大阪の立地と将来性がもたらす価値

新拠点が開設されるのは、再開発が進む「うめきた2期エリア」に立地するグラングリーン大阪 南館パークタワー9階です。この施設は、都市公園「うめきた公園(約4.5万㎡)」と直結し、JR大阪駅や新幹線の新大阪駅、関西国際空港にもアクセスしやすい位置にあります。

この立地の特性は、単なる「便利なオフィス」以上の意味を持ちます。自然と都市が融合した設計や、MICE・商業・ホテル・住宅が一体化した複合開発により、国際水準の都市機能と快適性を併せ持つオフィス空間が実現されています。

加えて、グラングリーン大阪は2024年に一部先行開業して以降、わずか1年で来訪者数1,000万人超を記録しており、関西の新たなビジネス・カルチャーの発信拠点としての機能を急速に高めています。

ブランド価値の向上と人材確保を両立させる空間

THE COLLECTIVEが提供する空間は、単なるデスクとWi-Fiの共有空間ではありません。Herman Miller社製アーロンチェア、Benel製の電動昇降デスク、日英バイリンガル対応など、国際企業の利用を前提とした仕様で統一されています。

さらに、朝食付きのモーニングリチュアル、平日夕方のアペリティフアワー、金曜には専属バーテンダーによるカクテルサービスまで提供。オフィスが「第二のリビング」になるよう設計されています。

このような設えは、採用競争が激化する中での人材戦略にも直結します。働く空間の快適さやステータス性は、企業のブランディングだけでなく、社員の満足度・定着率にも大きく影響します。

JustCoは「空間そのものが企業の競争力を左右する時代」に向け、オフィスの価値を再定義しようとしています。

THE COLLECTIVEが示すフレキシブルオフィスの未来像

多くの企業がハイブリッドワークや出社回帰を模索するなか、求められるのは「ただ働ける場所」ではなく、「働きたくなる場所」です。THE COLLECTIVEはその要請に応え、エクスペリエンス・プロダクティビティ・サービス・ウェルネスの4軸を通じて時間消費価値の高い空間を創出します。

今回の大阪進出は、東京に集中していた外資系フレキシブルオフィスの展開を西日本に広げる第一歩であり、関西経済における新たな国際ビジネスの拠点形成にもつながっていく可能性を秘めています。

まとめ

JustCoが「THE COLLECTIVE グラングリーン大阪」を開設する背景には、東アジア市場をにらんだ戦略的視点と、大阪という都市が持つ潜在力があります。加えて、企業のブランディングや人材戦略において、オフィス空間の質がかつてなく重要視されるなか、そのソリューションを提供する存在として、グラングリーン大阪での新拠点には大きな注目が集まります。

先行予約は2025年7月から開始予定。フレキシブルワークの価値を再定義するこの動きが、大阪の都市機能にどのような変化をもたらすか、今後の展開に注目が集まります。





出典:
JustCo DK Japan株式会社 プレスリリース(2025年6月10日)
グラングリーン大阪公式サイト・事業者資料
Japan Property Central/日経クロストレンド

1 COMMENT

ぷんぷい

大阪がアジアの拠点になる為に、若者の英語教育待ったなし。

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