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JR西日本、山陽本線に新駅誕生!「手柄山平和公園駅」2026年春開業へ。姫路の都市再整備と一体化する新たな玄関口


新駅の名称は「手柄山平和公園駅」

2025年8月19日、JR西日本と姫路市は、山陽本線・姫路駅~英賀保駅間に設置される新駅の名称を「手柄山平和公園(てがらやまへいわこうえん)駅」と決定しました。開業は2026年春を予定しています。

駅名は、公園と新駅がデッキで直結する立地を踏まえ、「駅前に公園が広がる姿を直感的に伝える」ことを意図して採用されました。2024年に改称された「手柄山平和公園」には戦没者慰霊塔や平和資料館もあり、歴史と平和を象徴する場の玄関口として位置づけられます。


新駅の概要と設備


  • 所在地:兵庫県姫路市西延末

  • 構造:橋上駅舎、相対式2面ホーム(延長245m、幅3~5m)

  • 主な設備


    • 自動改札3通路(うち1台は幅広対応)

    • 自動券売機3台(うち1台はみどりの券売機)

    • 改札内エレベーター2基

    • ホーム安全スクリーン、監視カメラ、点状ブロック

駅舎デザインコンセプトは「生まれ変わる公園の新たな玄関口」。南北を結ぶ橋上自由通路、駅前広場や駐輪場も整備され、日常利用からイベント時まで幅広い利便性を確保します。


公園再整備と「ひめじスーパーアリーナ」


2026年秋には、公園内に約5,000人収容の「ひめじスーパーアリーナ」が誕生します。体育館や大型プールを備える複合施設で、全国規模のスポーツ大会やコンサートに対応。新駅とアリーナが直結することで、イベント来場者の鉄道利用を大きく後押しします。

市の想定では、新駅の利用者数は1日約5,000人規模。従来は自家用車やバスに依存していたエリアに、公共交通の新しい選択肢が生まれることになります。

なぜ新駅を設置するのか? 5つの狙い

① 都市再整備との一体化
「公園再整備」と「新駅開業」を同時進行させることで、姫路市の都市ブランドを「城下町」から「平和・スポーツ・交流の拠点」へと拡張。

② 姫路駅の過密緩和
姫路駅からわずか1.8kmに新駅を置くことで、イベント時の混雑を分散。都市圏西部の回遊性を高める。

③ 観光・イベント需要の取り込み
駅と公園・アリーナをデッキ直結。観光客やイベント来場者がストレスなく鉄道を利用できる導線を構築。

④ 公共交通利用の促進
駅前広場・駐輪場を備え、徒歩や自転車+鉄道の利用を促進。自家用車依存からの転換を進め、環境負荷軽減にもつなげる。

⑤ 都市の新しい顔としての象徴性
駅名に「平和」を冠すること自体がメッセージ。単なるインフラではなく、都市の理念を示すランドマークとしての役割を担う。


期待される効果

  • 交通面:1日約5,000人利用でイベント時の混雑を緩和。

  • 観光集客:慰霊塔や平和資料館、スーパーアリーナへのアクセス向上。

  • 経済波及:飲食・宿泊需要の拡大、不動産価値の上昇。

  • 都市競争力:大阪・神戸に対抗できる「鉄道直結アリーナ都市」として播磨圏域の集客力を強化。

まとめ:

「手柄山平和公園駅」は、交通結節点を超えて、都市戦略の象徴的インフラとして整備されます。


  • 姫路城に並ぶ「新しい玄関口」

  • 公園とアリーナを結ぶ「交流の拠点」

  • 公共交通主導の「持続可能な都市モデル」

2026年春の開業により、姫路の街がいっそう広くなりそうです。

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