
ユニクロ心斎橋店の店内が大きく変化し、正常化しました。
ユニクロは、昨年11月に旧グローバル旗艦店跡地に「ダブルデラックス!」をテーマにした店舗を再出店。関西最大級の品揃えとサービスで、デラックスな買い物体験ができる店作りを行い再スタートを切りました。

再オープン当初のユニクロ心斎橋店。酷すぎる店舗デザインに呆然
再スタートを切ったユニクロ心斎橋店は「ステレオタイプの大阪」を極限まで煮詰めた店舗で、世界的なファッションブランドを目指すユニクロの心斎橋に対する情報解像度の低さに失望しました。しかし。久しぶりにユニクロ心斎橋店に入ってみると、店内装飾が全く変わっており驚きました。あのコテコテ演出が姿を消し、至って普通の店舗になりました。

吹き抜けを見通した様子です。以前のコテコテ路線は、何事もなかったかの如く姿を消しました。あの店作りはなんだったのでしょうか・・・。

4階付近に「ダブルデラックス」のデザインを残した提灯が、申し訳程度に設置されていました。

4階にある4面マルチモニタの周辺にも以前の店内デザインの痕跡がありますが、リニューアル当初のデザインコンセプトが大きく変更された事は間違いありません。

ご当地Tシャツ売り場もこんな感じでスッキリサッパリ。

再オープン当初のユニクロ心斎橋店の吹き抜け。まるで屋台か盆踊り会場。
再オープン時のユニクロ心斎橋店を見た時に、店舗名が「心斎橋店」、かつ店舗デザインが「コテコテ・ド派手の大阪」なので、地元以外の来店者に「心斎橋=コテコテ・ド派手」というイメージをあたえ続ける、世界的な大企業であるユニクロが、結果的に「心斎橋=コテコテ・ド派手」というメッセージを発信し続ける拠点になってしまう、という危機感を持ちました。

しかし、ユニクロ心斎橋店は、再オープンから1年もたたずに、コテコテ路線を廃止して普通の店舗に大変貌を遂げました。コテコテ路線をやめた理由はわかりませんが、あそこまでお金を掛けた内装を綺麗さっぱり取り去るという事は、売上目標未達や、来店者の減少、顧客からの意見など、なんらかの理由がある事は間違いありません。現店舗は至って普通なので、今後は、心斎橋らしい高級感のある最新のVMDを期待したいですね。
今回のユニクロ心斎橋店の方向転換、世界一のアパレル製造小売業を目指すユニクロが、心斎橋の持つブランド価値を再認識して店舗デザインを修正した、そうであって欲しいと思いました。


