南海難波駅前で、新たな再開発の動きが見え始めました!南海難波駅の北西側に立地する「難波駅前四丁目ビル(写真中央右)」で、全テナントが退去したとみられる状況が確認されました。現地の観察によると、これまで入居していたみずほ銀行難波支店を含め、すべての看板が撤去され、ビルの入口はシャッターで閉鎖されているとのことです。
※フォロワー様から情報をご提供いただきました。ありがとうございました。!
全テナント撤退、南海グループ関連のみ残存
難波駅前四丁目ビルの1階には、今年5月までみずほ銀行難波支店が営業していましたが、現在は同行の看板が撤去され、テナント入口も封鎖されています。ビル横手に設置された郵便受けを確認したところ、「南海ビルサービス株式会社」のみが残存し、その他のポストはすべて目貼りされ、郵便物の投函が不可能な状態になっていました。この状況から、同ビルの全テナント退去が完了し、管理会社である南海系のみが残存しているとみられます。
隣接する「難波御堂筋センタービル」との一体再開発の可能性

このビルに隣接する「難波御堂筋センタービル」は、南海電気鉄道が2019年4月に信託受益権を取得しており、南海が実質的に資産管理を行っています。両ビルの敷地は御堂筋に面し、連続する街区を形成していることから、2棟を一体的に再開発する構想が進行している可能性があります。ただし、現時点でセンタービル側にはテナント退去の動きは確認されておらず、段階的な開発や単独での建替え案も想定されます。
立地と規模:なにわ筋線「新なんば駅」に近接
2棟を合わせた敷地面積は、面積計測アプリによる推定で約1,800m²前後。御堂筋線なんば駅の直上に位置し、さらに建設が進む、なにわ筋線「新なんば駅(仮称)」にも至近という極めて高い交通ポテンシャルを持ちます。この場所は、将来的に「南海なんばターミナルの再構築」と連動する形で新しい駅前玄関口としての役割を担うことが期待されます。
南海グループによる“難波再構築”の第二章へ
南海電鉄はこれまで、なんばパークスや、なんばスカイオなど、駅周辺で段階的な再開発を進めてきました。今回の動きは、これらの流れを受けた「難波再構築・第二章」の序章にあたる可能性があります。御堂筋沿いの一等地でテナント退去が完了したという事実は、南海グループが中長期的な視野で都市再生を進めているサインといえるでしょう。
水面下で着々と準備が進む難波の再開発。
御堂筋の景観を刷新し、南海なんば駅と新なんば駅を結ぶ「新しい難波の玄関口」形成へ向けた布石が打たれつつあるのかもしれません。
出典・参考
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南海電気鉄道株式会社(2019年4月3日発表)「難波御堂筋センタービルの信託受益権取得について」
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フォロワー様による現地確認報告(2025年11月)




