関西国際空港と直結する、国際都市大阪の玄関口である「南海難波駅北側の駅前広場」を、歩行者優先の空間に再編する『南海なんば駅前広場改造計画』。
この計画は、なんば駅前を広場化し、人中心のにぎわいある空間を形成し、『多様な活動の舞台となる空間の創出』を目指す取り組みです。
基本方針は、大阪のおもてなし玄関口~世界を引きつける観光拠点づくりを行うというもので、①人中心の空間に再編し、世界的繁華街ミナミの新たなシンボル空間を生み出す、②ミナミ・大阪・関西を回遊する拠点として、地域と連携し情報を届ける、③人のまちミナミの中心として、居心地よく安心感のある空間を創造する、事を掲げています。
【出展元】 →令和3年11月23日から なんば駅周辺における道路空間再編のための社会実験を実施します →【なんば駅周辺における空間再編推進事業】2021年11月23日(火)~12月2日(木) 道路空間再編(歩行者空間拡大)の社会実験を実施

社会実験を重ねて実施するなど、慎重に進められてきた『南海なんば駅前広場改造計画』ですが、2022年11月8日から車両が全面通行止めとなり、ついに本格的な工事がはじまりました!2023年秋ごろに歩行者天国へと生まれ変わります。また、駅前広場東側の「なんさん通り」も通行止めになりましたが、こちらは時間帯によって許可を受けた車や貨物車両は通行可能となっています。
駅前広場の再編については、2011年に地元企業や商店街が中心になって協議会を発足。大阪市も2018年度に関連予算を計上して検討を進め、2021年には試験的に歩行者に開放するなど社会実験を実施するなど検討が重ねられてきました。再整備に向けてた取り組みとして、広場にあったタクシー乗り場はすでに御堂筋や駅西側に移動しています。
『ハレの場』となる舞台装置を創り出す取り組み

歩行者天国となる駅前広場には、休憩スペースや観光案内所が設置されイベントも開かれる予定です。なんさん通りも北側を歩行者天国にする計画で2025年3月までに整備が完了する予定です。
都市の魅力、特に繁華街の魅力の1つは、非日常的な賑わいを感じる『ハレの場』がある事です。ハレの場を創出するには、多くの人々を引きつける、認知度が高い舞台装置が有効です。大阪では戎橋を中心とした道頓堀界隈が舞台装置として機能しています。
今回の南海難波駅前広場の再編は『多様な活動の舞台となる空間の創出』を掲げており、よりシンボリックで大規模な集客が可能となる都市の舞台装置を創り出す取り組みと言えそうです。これまでの経緯
なんば広場改造計画は、南海難波駅前の駅前広場を「歩行者を中心とした賑わいのある空間にする」駅前広場の広場の再整備計画です。この駅前広場の設置は以前より地元商店街などの要望により検討されてきたもので、なんば駅前を、待ち合わせや憩いの空間、観光案内など、世界中の人々を惹きつける観光拠点にするべく、人中心の空間に再編する取り組みを検討しています。
難波駅前広場の改造計画は、かなり以前から構想されいたもので中々具体化しませんでしたが、2020年度の完成を目指して、ようやく具体的な動きが出来ました。広場の改造工事は2019年度着工、2020年度完成予定となっています。←現在、当初計画からかなり遅れています。
※JUNKさんから情報をいただきました、ありがとうございました!
駅周辺にある長さ250メートルの「なんさん通り」は両側通行の車道を片側通行にするほか、無電柱化を進めて歩行者が歩きやすくする。
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) November 28, 2018
南海難波駅前にイベント広場 大阪市、2020年度にも: 日本経済新聞 https://t.co/FYDJEQX8iV
こちらは、歩行者中心の駅前広場の実現に向けて、2016年11月11日(金)~11月13日(日)の3日間行われた社会実験「なんばひろば改造計画」の様子です。駅前の道路を一方通行化して仮設の広場を生み出し、イベントが行われました。
■社会実験(2016年11月)の広場部分への入場者数
11日(金)(12:00-22:00):2.1万人 マーケット的な利用
12日(土)(8:00-22:00):3.5万人 ライブ・シネマによる利用
13日(日)(8:00-20:00):3.1万人 PRイベントによる利用
合計:8.7万人
2023年2月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年11月だったので、約3ヶ月振りの取材です。

駅前広場は、歩行者空間の創出に向けて2022年11月8日から車両全面通行止めになりました。

北西側から見た様子です。以前にあったタクシープールやロータリーが撤去され、本格的な工事が始まっていました。取材時には構造物撤去、既設該当撤去、新設外装基礎工事が行われていました。

南西側から見た様子です。

マルイが良く見えるようになりました。
なんさん通り

続いて駅前広場東側の「なんさん通り」の様子です。

「なんさん通り」も通行止めになりましたが、こちらは時間帯によって許可を受けた車や貨物車両は通行可能となっています。

クルマが居なくなった、なんさん通りの様子です。こんなに広かったのか!と少し驚きました。

最後は、なんさん通りの南端付近から北側を見通した様子です。
2022年11月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2021年11月だったので、約1年1ヶ月振りの取材です。歩行者天国整備へ向け2022年11月8日から車両全面通行止めになりました!

駅前広場の様子です。客待ちのタクシーが姿を消し広々とした空間が広がっていました。凄いです。

車両全面通行止によって、信号機も運用を停止していました。

この横断歩道が歩行者天国になる日が来るとは・・・!こうやって目の当たりにすると感無量です。

そして!こちらは「なんさん通り」の様子です。こちらも特定時間・車両を除いて車両通行止めになり歩行者天国になりました!ホコ天になった事が浸透していないので車道を歩いている人はいませんでした。

マルイ側から高島屋大阪本店を見た様子です。この近代建築をバックに人々が集う広場が整備される・・・。広場で大規模なイベントが開かれると、高島屋がバックに映し出される、華やいだ雰囲気になりそうですね。

一般車両が行き交っていた道路もご覧の通り車両通行止めになりました。

高島屋側からマルイを見た様子です。

ついに整備が始まった南海なんば駅前広場改造計画。国際都市大阪の玄関口「難波」に相応しい、シンボリックな駅前空間が誕生する日が本当に楽しみです!
2021年11月初旬の様子

現地の様子です。実証実験の前に現地の様子を撮影することで、今後の変化点を明確にして行きたいと思い取材してきました。

駅前広場を南東側から見た様子です。

東側を見た様子です。

南海通り付近から見た様子です。

天誅電線類の地中化と歩行者中心の道への改良が予定されている、なんさん通の様子です。

エディオンなんば本店からみた駅前広場の様子です。

タクシープールが閉鎖され社会実験に向けた準備が始まっていました。

最後は、なんさん通りの様子です。
公募していた道頓堀の公衆トイレのデザインがきまりました。
p/kankyo/cmsfiles/contents/0000580/580243/No.46.pdf
戎橋のたもとで、新しい観光シンボルになりそうです。
なんさん通りの西(北)半分だけ歩行者道路になりましたか…
難しいとはいえ、個人的にはなんばシティビル以降の堺筋までのなんさん通りを丸ごと歩行者専用にしてほしいですね…24時間でなくていいので
道具屋筋含めたあの通りだけ取り残された感がしますが、観光のことを考えると歩きやすくしたほうがいいと思うんですけどね
なんば駅前はNHKの昼前の気象情報とかでよく映るので状況はかなり細かく把握できますな。
マルイの壁面に巨大街頭ビジョン設置して欲しいなぁ
大阪・ミナミの玄関口「難波」に歩行者天国…市が万博開催前の完成目指す
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220601-OYT1T50099/#:~:text=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E3%81%AF%EF%BC%93%EF%BC%91%E6%97%A5,%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E6%95%B4%E5%82%99%E3%81%99%E3%82%8B%E8%80%83%E3%81%88%E3%80%82
大阪市は31日、大阪・ミナミの玄関口である南海難波駅(中央区)の北側に新たに広場(約6000平方メートル)をつくり、常設の歩行者天国にする計画案を発表した。今年度中にも着工し、2025年の大阪・関西万博までに整備する考え。
私は2日に見たときは重機が4台くらい入ってました。
ああ、昨日発表されてたのですね。
丸井前の道路は残すのかと思ってたら南海通の入口辺りまで全部広場にするつもりなのね。スッキリしますな。
実験と言うことなのでまだ決定じゃないようですけど。
いつも拝見しております。
この記事とは関係ありませんが、エディオンの裏通りの歩道が、やっと整備されました。
エディオンの敷地内に変電ボックスが
設置されました。
電線類の地中化が行われると思います。
これ、いつ工事が始まるんだとずっと思ってましたが、今日久々に前通るとなんか工事しててタクシー乗り場が仮移転してたのでようやく工事が始まったのかと思ったら「なんば駅周辺道路の社会実験準備工事をしています」となってました。
一般車両通行止めにする社会実験がコロナで延期になっちゃいましたね。
>堀江のオレンジストリートは真っ先に無電柱化し石畳にすべき
同意です。
せっかくあれほどオシャレな路面店が集積してるのに勿体無すぎる。
オレンジストリートやオタロードは歩行者中心の通りにしてほしい。
電線地下埋設・電柱撤去ってコストも時間も凄くかかるの知ってます?
そりゃ口で言うのは簡単だけど、遅々として進まないのはそれ相応の理由があるからなんでね。
大阪は無電柱化遅すぎですね。行政が頭悪すぎです。天王寺七坂と堀江のオレンジストリートは真っ先に無電柱化し石畳にすべきなのに何もしていない…。
オレンジストリートは先端のファッション店舗が揃っているのにもったいない。
オタロードは歩道が狭くて、多くの人とすれ違うのも難儀します…この区間もいずれは電地下と歩道拡幅がなされることを願ってます。
タイステ周りの電柱、やっと地中化されるんですねー嬉しいです。
堀江のオレンジストリートも地中化されてほしい。
これはうれしいですヽ(´▽`)/!どんどん街の美化を推進してください、お願いしますヾ(๑╹◡╹)ノ”
2018
なんばスカイオ
2019
エディオンなんば店、ホテルロイヤルクラシック
2020
南海難波駅前広場
2022
星野リゾート新今宮ホテル
2023
なんさん通り歩道拡張・無電柱化
おそらくこの期間内に御堂筋南部の側道歩道化、南堀江再開発、LABI1なんば横駐車場&なんば住宅博の再開発、なんばEKIKAN延伸が来るはず。期待が膨らみますね。
現状のなんさん通りは人が多すぎて危ないので、電柱地中化による歩道の拡張は嬉しいです。
あとはオタロードの歩行者天国とかやってくれたら最高なんですが・・・
素晴らしいこと。
今の大阪市は、都市開発の見本のようです。
どんどん良くなっている!
なんさん通りがついに無電柱化に加え歩道拡張ですね
この周辺は2019年にエディオン、タイトー横のビルも建て替えて2020年竣工と再開発がジワリ進んでいます
今回の取り組みでさらに開発が促進されることに期待したいです