『(仮称)BEAT PARK~ビートパーク~』新大阪駅徒歩3分に約1,600人規模のライブハウス誕生へ ロッテ×野村不動産が協業【2028年3月開業予定】

新大阪駅近くに、関西のライブ・エンターテインメントシーンに新たな拠点が誕生します。ロッテホールディングス野村不動産は、両社の協業により、新大阪駅から徒歩3分の立地に、約1,600人を収容できるライブハウス「(仮称)BEAT PARK(ビートパーク)」を建設すると発表しました。本施設は2026年2月に着工し、2028年3月の開業を目指します。

新幹線停車駅・新大阪至近という立地が持つ意味

「(仮称)BEAT PARK」が建設されるのは、新幹線が停車し、全国からのアクセスに優れた新大阪駅東口エリアです。駅から徒歩3分という高い利便性に加え、敷地はロッテグループの自社保有地であり、短期的な開発ではなく、長期視点での施設運営が前提となっています。

新大阪はこれまで、「乗り換え」「通過」を主目的とした街でした。全国から人が集まる一方で、夜間や週末に滞在する明確な目的地は多くありませんでした。今回のライブハウス計画は、そうした新大阪の性格に、“立ち寄る理由”を一つ加える試みとも言えます。

ロッテグループ、ライブ・エンターテインメント事業へ本格参入

ロッテグループはこれまで、日韓両国でのプロ野球球団運営や、韓国における「ロッテコンサートホール」の展開、2万人規模を動員する「ロッテファミリーコンサート」の主催など、エンターテインメント分野で多様な実績を積み重ねてきました。

そうした活動を通じて培った「ファンを熱狂させるノウハウ」と、自社保有地のポテンシャルを掛け合わせる形で、ライブ・エンターテインメント事業への本格参入を決断しました。一方、野村不動産グループにとっても、本施設は初のライブハウス事業となります。
同社は近年、ホールやアリーナといった「ベニュー事業」を新たな成長領域と位置付けており、「(仮称)BEAT PARK」はその第2号案件にあたります。

約1,600人キャパシティが示す、現実的な市場読み

本施設の収容人数は、スタンディング時想定で1,590人。現在の大阪エリアのライブ市場において需要が高いとされる、いわゆる「約1,600人クラス」に設定されています。この規模は、大型アリーナほどの負担はなく、かといって小箱でもない、ツアー編成上、非常に使い勝手の良いサイズです。新幹線で来て、そのままライブに向かい、終演後に帰路につく。あるいは、新大阪周辺で軽く滞在する。こうした行動が自然に成立する点は、新大阪という立地ならではの特性と言えます。

アーティストファーストを意識した設備と運営効率

施設内には、常設LEDビジョンや汎用性の高いハイスペック機材の導入が予定されています。これにより、アーティストの個性やライブならではの迫力を最大限に引き出す演出が可能となります。また、主要なファシリティをあらかじめ備えることで、設営時間の短縮とコスト削減を実現し、ライブ主催者にとっても、効率的かつ快適な運営環境が整えられます。

「聴く、食べる、語る、出会う、創る」を重ねる空間

「(仮称)BEAT PARK」は、単なるライブ鑑賞の場にとどまらず、「聴く、食べる、語る、出会う、創る」が一体となった複合的な音楽体験の提供を掲げています。開放的なホワイエ空間では、オリジナルの飲食を提供。公演前後の高揚感や余韻を共有しながら、アーティストとファン、ファン同士が交流できる場を創出します。施設名には、「鼓動が響き合うライブを中心に、食を楽しみ、人と語らい、思いを交わす場所。アーティストとファンの皆さまの熱い想いを共鳴させる場になってほしい」
という思いが込められています。ロゴは音の波形から着想した一本のラインを核にデザインされ、ステージ、客席、ホワイエをつなぐ「熱狂の軌跡」を視覚的に表現しています。

再開発ではなく、「街の使われ方」を少し変えるプロジェクト

本プロジェクトが特徴的なのは、大規模再開発やランドマーク建設ではなく、用途の選択によって街の表情を変えに来ている点です。新大阪は長らく、平日昼間のビジネス需要と、夜間・週末の静けさの落差が大きいエリアでした。そこにライブハウスという夜型コンテンツが加わることで、街の時間帯別の使われ方に、緩やかな変化が生まれる可能性があります。一つの施設で劇的に街が変わるわけではありません。しかし、「新大阪で夜を過ごす理由」が一つ増えることの積み重ねは、都市の性格を少しずつ書き換えていきます。

まとめ

「(仮称)BEAT PARK」は、新大阪を一気に変える象徴的プロジェクトではありません。しかし、全国から人が集まる交通結節点に、
“滞在する理由”と“夜の目的地”をそっと差し込む存在として、確かな意味を持ちます。2028年3月の開業は、新大阪が「通過点」から「何かが起きる場所」へと、静かに一歩踏み出すタイミングになるのかもしれません。

施設概要


  • 名称: (仮称)BEAT PARK(ビートパーク)

  • 所在地: 大阪府大阪市東淀川区西淡路1丁目3-7、3-8(新大阪駅 徒歩3分)

  • 敷地面積: 1,727.24㎡

  • 構造・規模: 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上4階建

  • 収容人数: 1,590人(スタンディング時想定)

  • 着工: 2026年2月

  • 竣工: 2027年11月(予定)

  • 開業: 2028年3月(予定)





出典

  • 野村不動産・野村不動産コマース 公式ニュースリリース

  • オリコン ニュース

  • 音楽ナタリー

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