おおさか東線北区間「新大阪〜放出駅」間の新駅名称が正式決定！南吹田、JR淡路、城北公園通、JR野江とシンプルな名称に

JR西日本は2018年7月24日付けのニュースリリースで、2019年春に開業する「おおさか東線」の新大阪－放出駅間に設けられる４つの新駅の駅名を発表しました。おおさか東線は、新大阪駅から大和路線の久宝寺駅に至る新路線として、大阪東部地域の鉄道ネットワークの充実を目的として、大阪外環状鉄道株式会社とJR西日本が整備を進めており、2008年3月に放出駅から久宝寺駅までが先行開業しました。

南吹田駅（仮称：西吹田）

所在地に忠実であり、吹田市の最南端の駅となる事から、場所をイメージしやすい名称に決定。駅舎のデザインコンセプトは「神崎川と水路の風景」。新駅周辺は、神崎川の水資源を生かした水田、くわいの栽培地であった地域の歴史・風土の あるまちであることから、神崎川・水路の風景を表現してる。

ＪＲ淡路駅（仮称：淡路）

隣接する地域の名称であり、周辺の商店街等の名称にも採用されている事から解りやすい名称となった。阪急京都線・千里線との接続駅となる為、区別するためJRを冠した。デザインコンセプトは「菅原道真と淡路」。淡路の地名は、平安時代、菅原道真が中州（中島）であったこの地を、淡路島と間違えて 上陸したことに由来すると伝えられていることから、当時の川の流れと地形などを表現している。

城北公園通駅（仮称：都島）

所在地の旭区と隣接する都島区を貫く名称。両区にまたがって存在した旧「城北村」の名残で地域名として使用されており解りやすい事から命名。デザインコンセプトは「淀川の渡し舟」。新駅の位置する城北地域を含む旧淀川には多くの渡し場があり、水運とともに歩んできたことから、渡し舟が水面に浮いている様を表現している。

ＪＲ野江駅（仮称：野江）

４つの新駅の設備概要

新たに開業する４つの新駅は何れも相対式２面２線で非常にシンプルです。これは２０１８年３月１７日に、おおさか東線のJR長瀬駅 ～新加美駅間に開業した新駅、衣摺加美北駅（きずりかみきたえき）と同じですね。

・8両編成対応、相対式ホーム2面2線
・エレベータ2基（各ホーム1基）
・エスカレーター４基（各ホーム上り、下り）

衣摺加美北駅のコンコース

新大阪駅にダイレクトアクセス！開業が迫る北区間

おおさか東線の全線が開業すると、新大阪～久宝寺駅間は 14駅（新大阪駅、鴫野駅、放出駅、久宝寺駅含む）、路線距離約20.3kmの外環状ネットワークが構築されます。北区間（新大阪～放出駅間）は2019年春の開業予定で、将来的には「うめきた新駅」への乗り入れが予定されています。大阪都心から放射状に伸びる各線を外縁部で接続し、国土幹線軸の拠点「新大阪駅」に至る新たな鉄道ネットワークの完成は、ジワジワと沿線の旅客流動を変え、街にも変化をもたらす事でしょう。